円債は横ばいか微減、金利が上昇すれば年限長期化=09年度・太陽生命運用計画
[東京 20日 ロイター] T&Dホールディングス(8795.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の太陽生命保険は2009年度の一般勘定資産運用計画で、円債の残高は横ばいないしは微減を見込んでいる。金利が上昇すれば超長期債への入れ替えで年限の長期化を行っていく。外債については、09年度の運用分として4月までに前倒しで残高を積み増している。今年度の残高は、合計で6000億円程度となる見込み。
株式は08年度に国内株で7割程度、外株では9割近くと残高を大幅に圧縮。今年度は株価が上昇基調となるなど、チャンスがあれば500─1000億円程度の積み増しを検討する。
田中義久・運用企画部長が、ロイターとのインタビューで述べた。要旨は以下の通り。
<国内債券>
一般勘定で08年度末(09年3月)の総資産は5兆8000億円程度で、08年9月末時点での5兆9665億円から若干減っている。国内の公社債は9月末時点で2兆3900億円程度で、ほとんどが円債だ。08年度を通してみると円債の残高はほぼ横ばいだが、下期には内外株式を圧縮した分1500億円程度、円債の残高が増えた。主に4─6月に買い増し、それ以降はほぼ横ばいを保った。デュレーションは08年度末時点で9.5年程度。
今年度はこの残高を大きく変えるつもりはなく、横ばいないしは微減と想定している。引き続き金利の上昇局面があれば、年限の入れ替えでデュレーションの長期化を行いたい。投資の中心としている20年債利回りで2.3%程度まで上昇すれば積み増しの続きを始めたいが、そこまで金利が上昇しなければ積極的な投資は考えていない。
10年債利回りでいえば1.6─1.7%くらいになれば同じように入れ替えによる買い増しをしていきたいと思っている。09年度の10年債利回りのレンジは1.2─1.7%、年度末で1.5%と見込んでおり、このレンジでいえば金利の上限に近いところの利回り水準はほしい。
<外国債券>
外債は07年度末時点で5400億円程度、その後一時4000億円を割り込むくらいまで圧縮したが、09年度の投資計画として4月までに前倒しに積み増しを始めた。結果として、08年度末の残高は07年度末に比べると額は大きくなった。09年度は6000億円程度まで残高を積み増したいと考えていたが、すでにその水準に近づいているのでさらに大きな買いは想定していない。ただ、金利水準によってはここから上下1000億円程度の変動の可能性はあると見込んでいる。
外債、外株、オルタナティブなどすべてを含めヘッジなしのものを外貨のエクスポージャーと見なし、為替リスクを取る資産は07年度末で3200億円程度あったものを1500億円程度まで減らした。
ドル/円の予想レンジは90─110円、年度末で100円、ユーロ/円は110─140円、年度末で130円と見込んでいる。米10年金利は2─4%、3月末で3.2%の予想。
<国内株式・外国株式>
08年度の特徴的な動きは、国内、海外ともにかなり株式の残高を減らしたこと。国内株は07年度末時点で約6700億円あった残高を、売却分と時価の目減りを含めて約7割程度圧縮、3月末までには2000億円程度となった。外株は07年度末には1200億円程度あった残高を150億円程度まで大幅に減らした。
株価が下ブレした場合には強いポートフォリオになっているが、今年度は相場の上昇局面では株を保有しないリスクを考え、国内外ともに株式は残高を増やしていく予定。あくまで機会があればだが、最初は500─1000億円程度積み増し、その後も株価が強いようであれば買いを続けたい。現状での保有は国内株がほとんどなので、分散投資という意味では外株への再投資も視野に入れている。
日経平均株価の予想レンジは7000─1万2000円、中心は1万円。
<オルタナティブ投資>
ヘッジファンド投資は、08年度はその前年に比べてほぼ横ばいの残高で、年度末時点で数百億円程度。専用ファンドを中心に行っており、それ以外のものは前年度に解約をした。まだ解約する分が残っているので、今年度は残高としては微減となるだろう。
ヘッジファンドに関しては、今年は見極めの時期だと思っている。以前のように裁定が働くマーケットとしての機能が残っているのか、また、政府規制の問題も含めストラクチャーとしてヘッジファンドは投資する価値があるのかを見極めたいと思っている。
(ロイター日本語ニュース 田中志保記者 大塚理加記者; 編集 内田慎一 ロイターメッセージング:
shiho.tanaka.reuters.com@reuters.net E-mail:shiho.tanaka@thomsonreuters.com)
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