東京外為市場・正午=ドル83円後半、短期筋の介入期待の円ショートで上値が重い
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
正午現在 83.74/78 1.2730/32 106.59/64
午前9時現在 83.99/01 1.2725/29 106.88/93
NY17時現在 83.85/89 1.2720/26 106.67/72
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 9日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ
若干ドル安の83円後半。午前の取引で、ドルは84円付近から83円後半へと弱含んだ。
豪ドルは予想より強い結果となった8月の雇用統計を受け1カ月ぶりの高値を更新。ユー
ロ/ドルも連れ高となったが、ユーロ/円の上値は重かった。
ドルは朝方に高値84.04円を付けたものの、その後はジリ安となった。市場では、
ドル/円やクロス円での上値の重さが確認されたが、これはファンド勢が介入期待から新
規の円ショートを持ってしまったことによるという。
前日東京時間の午後に、ドルは15年3カ月ぶりの安値83.34円まで下落したが、
その後、欧州序盤には、日銀がレートチェックを実施しているとの噂や、財務省が金融機
関関係者に職場に残るように指示したなど様々な憶測が飛び交った。
これらを手掛かりに、「ファンド勢は新規の円売りポジションを作った」(外銀)とさ
れ、「市場が既に円ショートになっているので、(きょうは)ドル/円やユーロ/円が円
売りで走りにくい環境になっている」(同)という。
<豪雇用統計>
市場全体のムードとしては「リスク回避が若干後退しているが、底流にある円高トレン
ドには変化がないので、材料次第で円買いが再燃する可能性が大きい」と東海東京証券・
金融市場部トレーディンググループ・マネージャーの二瓶洋氏は指摘する。
午前の取引で材料となったのは、8月の豪雇用統計。8月の豪失業率は5.1%で、ロ
イター予想の中央値5.2%を下回った。8月の豪就業者数は前月比プラス3.09万人
で、ロイター予想の中央値2万9000人を上回った。
豪ドルは、8月の豪雇用統計を受け一時0.9235米ドル付近まで上昇し1カ月ぶり
の高値を更新。最近は豪ドルと共に買われるケースが多いユーロも、一時1.2743ド
ルまで上昇した。「ユーロは豪ドルに連れ高になった」(外銀)という。
一方、ユーロ/円は上値が重く、一時106.95円をつけたものの、直後に反落し
106円半ばとなった。
<介入関連>
野田佳彦財務相は9日午前の参院財政金融委員会で、足元で進行している円高につ
いて「為替相場の過度な変動や無秩序な動きは、経済や金融の安定化に悪影響を及ぼす」
とし、「市場の動向を重大な関心を持って見つめていく中で、必要な時には断固たる措置
をとる方針に変わりはない」と語った。
その上で為替介入に関して「細かいことは控えるが、シミュレーションはいろいろやっ
ている」と述べた。佐藤ゆかり委員(自民)の質問に答えた。
ガイトナー米財務長官は8日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、日本
は景気回復を確実にすることに注力すべきで、そうすることで日米両国に利益になる、と
述べ、日本が為替市場に介入すべきかとの質問にはコメントしなかった。
また、中国が人民元上昇に向け一段と迅速な行動を取ることを望むと述べた。
市場では今月中にも開かれる米中首脳会談に関心を示す声が聞かれる。「9月下旬に
米中首脳会談が持たれるようだ。この時期に温首相がオバマ大統領と会談するということ
は、さらなる元高を容認する準備が整っているのではないか。中長期的な円高要因かもし
れない」(外為アナリスト)という。
人民元は6月19日の弾力化以来、約0.5%の上昇にとどまっている。
<フロー>
財務省が8時50分に発表した対外及び対内証券売買契約等の状況では、8月29日―
9月4日の週の、本邦投資家による対外株式投資は2153億円の買い越し、中長期債は
7317億円の買い越し、短期債は692億円の買い越しとなった。
他方、非居住者は日本株を401億円買い越し、中長期債を1005億円買い越し、短
期債を4935億円買い越した。
(ロイター 森佳子記者)
© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.


ソーシャルメディア特集
欧州債務危機
拡大する反政府デモ