アジア通貨動向(24日)=原油下落でペソ・ウォン上昇、シンガポールドル下落
[シンガポール 24日 ロイター] 24日午前のアジア通貨は、原油価格の下落を受けてフィリピンペソPHP=と韓国ウォンKRW=が上昇する一方、シンガポールドルSGD=は下落。シンガポールのインフレ率が予想よりも低かったことから一段の引き締め政策が実施される可能性が低くなったことが下げ要因となっている。
ペソは0.4%上昇し、1米ドル=43.83ペソとなり、6月4日以来初めて44ペソを超えるペソ高水準で推移している。
マニラの市場関係者は「原油価格がペソの上昇の原動力となっている。中央銀行がインフレを懸念するコメントが出たことも影響している」と述べた。
フィリピン中央銀行はインフレ抑制のため、17日に政策金利である翌日物借入金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げた。6月のインフレ率は14年ぶりの11.4%の高水準となっていた。
アマンド・テタンコ中銀総裁は23日、インフレを抑えるため翌日物借入金利の引き上げを継続する方針を示唆した。
ペソは今回の利上げ以降、対米ドルで2.7%上昇したが、年初来では6%近く下落しており、他のアジア通貨から出遅れたままでいる。
23日の米原油先物CLc1は1バレル=124.5ドル近辺と、今月につけた過去最高値から約23ドル下げた水準となり、7週間ぶりの安値をつけた。
原油価格の下落は、燃料需要の大半を輸入に頼るフィリピンや、同じく原油輸入に大きく依存する韓国を支援している。
韓国ウォンKRW=は約0.7%高の1米ドル=1006.9ウォン。
一方、シンガポールドルSGD=は0.4%安の1米ドル=1.3650シンガポールドル。シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)が10月の金融政策見直しで一段の引き締めを控えるとの見方が背景。
6月のシンガポールの消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比7.5%と、4、5月から変わらず、26年ぶりの高水準となったが、市場予想は下回った。
*0306GMT(日本時間午後零時06分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.3635
台湾ドル 30.408
韓国ウォン 1009.00
タイバーツ 33.44
フィリピンペソ 43.90
インドネシアルピア 9135.00
インドルピー 42.08
マレーシアリンギ 3.2430
人民元 6.8279
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