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福島第1原発、プールからの燃料取り出し2─3年遅れ
2015年6月11日 / 23:19 / 2年前

福島第1原発、プールからの燃料取り出し2─3年遅れ

 6月12日、政府は午前、東京電力<9501.T>福島第1原発の廃炉に向けた関係閣僚会議を開き、中長期ロードマップ(工程表)の改訂を了承した。使用済み燃料プールからの燃料取り出し時期が1─3号機で2─3年程度先送りされた。写真は、福島第1原発、2014年7月撮影(2015年 ロイター/Kimimasa Mayama)

[東京 12日 ロイター] - 政府は12日午前、東京電力(9501.T)福島第1原発の廃炉に向けた関係閣僚会議を開き、中長期ロードマップ(工程表)の改訂を了承した。使用済み燃料プールからの燃料取り出し時期が1─3号機で2─3年程度先送りされた。

最難関工程である「燃料デブリ」の各号機ごとの取り出し方針は、2年後をめどに決定するとの新たな目標が明記された。

今回は2度目の改訂で、2013年6月以来2年ぶり。最初に燃料デブリを取り出す号機の選定と方法の確定は18年度上半期とし、作業開始時期の目標を21年内とする従来のスケジュールは維持した。全体の廃炉作業完了を30年から40年後とする目標も変更していない。

プールからの燃料取り出しは、1号機が20年度(前回計画17年度上期)、前回計画で最短工法だと17年度下期とされた2号機では20年度に、3号機は17年度(前回計画15年度上期)にそれぞれ延びることになった。

取り出しの完了時期は、1号機が22年度、2号機が20年か21年度、3号機が19年度。事故発生当時に定期検査中ですべての燃料がプールにあった4号機からは昨年12月に燃料取り出しが完了している。

1号機では建屋カバーを解体する際に放射性物質を含んだほこりを飛散させない対策などで、2号機では最短の工法が選択肢から外れたことなどで、3号機では作業員の被ばく線量を低減する対策などの要因で工程が遅れる。

一方、原子炉格納容器の底などに溶け落ちたとみられる燃料デブリの各号機ごとの取り出し方法は、原子力損害賠償・廃炉等支援機構が複数の方法を絞り込んで、2年後をめどに選定する。

具体的には、格納容器の上部、側面、底部のいずれの方向からデブリを取り出すのか、格納容器内をすべて水で満たすのか、デブリを冠水させるのか、水を用いない工法とするのかなど複数の選択肢の実現可能性を評価する。

今回、2年後をめどに各号機ごとのデブリ取り出し方法を決めるとしたことについて、経産省の担当者は「すべてが判明するまで待っていると時間がかかる。その段階である程度判断できるようにデータを集めている」などと説明した。

浜田健太郎

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