09年度約4.4兆円の支出超=GPIF計画

2009年 04月 1日 21:33 JST
 
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 [東京 1日 ロイター] 公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が1日公表した2009年度計画によると、GPIFは09年度に4兆3684億円の支出超に転じる。

 08年度までは財政融資資金の預託金償還があったため収入超が続き、GPIFは市場で「買い手」だったが、08年度で預託金償還が完了したほか、年金財政のキャッシュニーズに対応するための資金供出などで、09年度はGPIFが市場で「売り手」に転じる。

 09年度予算によると、年金特別会計から新たに運用を任される厚生年金と国民年金の寄託金は合計3714億円。一方、年金特別会計への寄託金償還、国庫納付金、財政融資資金借入金償還・利息を合わせた支出合計は4兆7398億円となり、差し引き、4兆3684億円の支出超になる。

 08年度の運用実績は7月まで公表されないが、1年前に公表された08年度予算では寄託金収入が11兆0478億円で、寄託金償還などの支出合計が5兆3586億円で、差し引き5兆6892億円の収入超だった。

 運用資産額が約120兆円に及ぶ世界最大の年金基金が「売り手」に転じることに神経を尖らす市場関係者もいるが、GPIFの川瀬隆弘理事長は2月にロイターとのインタビューで、市場への影響は限定的との見方を示した。同理事長は財投預託金の償還に伴うニューマネーで年間に資産を買った金額に比べ、09年度以降に資産を売却する金額は小さいほか、売却は時間をかけて行うため「(GPIFの売りで)相場が動くことはほとんどないと思っている」と述べた。 

 GPIFは09年度の運用収入として3兆8566億円を見込んでいる。基本ポートフォリオの運用利回り計画3.37%をもとに算出した。ただ、昨秋以降の金融危機の深刻化で運用環境が悪化したため、GPIFの08年4─12月期の市場運用分の利回りはマイナス9.13%で、08年度は2年連続のマイナス運用になったとみられる。「運用環境が好転しなければ、計画通りの運用収入達成は難しい」(ストラテジスト)との見方もある。

 
 
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