〔ファンドビュー〕オルタナティブ投資比率を3年後に27%まで引き上げへ=ボーイング年金運用担当者

2008年 11月 12日 20:04 JST
 
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 [東京 12日 ロイター] 米ボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)の年金運用を統括するマーク・シュミット氏は12日、ポートフォリオに占めるオルタナティブ投資比率を現行の約19%から3年後に27%まで引き上げる方針を明らかにした。分散投資によるリスクの軽減などが狙い。

 年金運用の最高投資責任者(CIO)として約800億ドル(約7兆8240億円)の資産を運用しているシュミット氏は、都内で行われたグローバル・ペンション・シンポジウムで、プライベートエクイティ、不動産、インフレ連動債などへの分散投資を行うことで、株式より低いリスクでこれまで以上のリターンを期待できるとの考えに基づき、過去3年でオルタナティブ投資を拡大してきたと述べた。2011年にオルタナティブの比率を27%に引き上げるため、不動産やヘッジファンドなどの投資をさらに拡大するという。 

  

 <市場混乱時には分散がカギ>

 

 同氏によるとボーイングの年金資産はハイテクバブル崩壊による株安の影響で、2000年の約615億ドルから02年の470億ドルまで減少したが、その後は相場回復などによる運用益や母体企業からの追加拠出などで増加基調を維持し、07年には811億ドルに拡大した。

 アセットアロケーションについては02年までは米国株式60%、債券35%、キャッシュ5%という「典型的な米年金運用の投資配分」だったが、02年から分散のためオルタナティブと米国以外の株式投資を開始し、04年以降は米国株の比率をさらに下げる一方でオルタナティブを拡大した。

 06年に新たな戦略を策定し、目標ポートフォリオの株式(米国と米国以外を含む)比率を28%まで落とし、オルタナティブの比率を27%まで上げることを決定。07年末までに大半の変更を実施したが、オルタナティブについては2011年までかけて目標水準に引き上げるという。

 07年末までの5年間における投資利回りは年率13%強と市場ベンチマークの12%強を上回ったが、今年は世界市場の混乱の影響でマイナス運用に転じているという。ただ、07年に株式を圧縮したことなどで、世界的な株安によるダメージは低減された。シュミット氏は「現在のような市場混乱時は分散がカギ」とみており、不動産やヘッジファンドなどそれぞれのオルタナティブ資産クラス内でも異なる運用戦略や地域のファンドを採用し、分散を効かせていると述べた。

 (1ドル=97.88円で換算)

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 (ロイター日本語ニュース 大林優香記者)

 
 

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