3月の国内投信は606億円の流入超、流入額トップは「株式型中国株」分類
[東京 6日 ロイター] トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、3月の国内追加型株式投資信託(ETFを除く)の純流出入額(設定額から解約額と償還額を引いたもの)は推計でプラス606億円となり、前月の416億円の流出超から2カ月ぶりに流入超に転じた。
ETFを含めた場合でも3月は308億円の流入超となり、前月の242億円の流出超から反転した。
3月に新規設定された中国株ファンド2本が大型設定となったほか、1月に設定された米高利回り債に投資するファンドへの堅調な資金流入が寄与した。ただ「市況反転などのタイミングを狙っていくようなハイリスク・ハイリターン型商品への資金流入が主体で、貯蓄から投資への流れが戻ってくるようなすそ野の広い流入ではない」(大手投信会社)と指摘する向きもある。
<純流入額トップは株式型中国株、純流出額トップは債券型グローバル>
4月3日付のリッパー・データ・リポートによると、リッパー分類別(ETFを除く)で3月の純流入額が最大だったのは「株式型中国株」で1022億円。3月に設定された野村アセットマネジメントの「野村新中国株投資」62006983JP.LP(販売は野村証券)と大和証券投資信託委託の「ダイワ・チャイナA(エース)」62006975JP.LP(販売:大和証券)への資金流入が合わせて900億円を超えたことが要因。
純流入額2位は前月まで2カ月連続でトップだった「債券型米ドルハイイールド」で612億円。野村アセットが1月に設定した「野村米国ハイ・イールド債券投信(通貨選択型)」シリーズが引き続き資金を集めた。3位は「債券型エマージングその他」で522億円。新光投信が昨年末に設定した「新光ブラジル債券ファンド」62006895JP.LPなどブラジル債券型への流入が好調だったという。
一方、純流出額が最大だったのは前月と同様に「債券型グローバル」で約1176億円。同分類は昨年10月に20カ月ぶりの流出超に転じた後、6カ月連続で流出超となっている。流出額は2月の1210億円に続き、高水準だった。
純流出額2位も前月と同じく「ミックスアセットその他安定型」で433億円。15カ月連続の流出超だが、純流出額は前月の約633億円から減少した。3位の「ミックスアセットその他バランス型」も16カ月連続の流出超となった。純流出額は168億円。このほか「株式型グローバル」も10カ月連続の流出超となり、「株式型日本株」は6カ月ぶりに流出超に転じた。
<流入額トップは野村新中国株投資、流出額トップはグロソブ>
個別ファンド(ETFを除く)の純流入額トップは、「野村新中国株投資」で638億円。前月トップだった「野村米国ハイ・イールド債券投信(ブラジルレアルコース)毎月分配型」62006928JP.LPが434億円で続き、「ダイワ・チャイナA」が299億円で3位だった。「世界市場の動向をよくみている個人が増えており、リスクを取ってでも高いリターンを狙って行く動きがみられる」(大手証券)という。
一方、純流出額トップは、前月に続き、国際投信投資顧問の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」62002137JP.LPで531億円の流出超。前月の634億円に比べやや減少したが、純資産残高で国内最大のグロソブは6カ月連続で流出超となった。1月に同ファンドの月次分配金を引き下げた国際投信は「投資成果が落ちてきたことを嫌気した売りもあるが、足元で基準価額がやや回復したため一部に買いも入っている」(広報担当者)と指摘する。昨秋以降の株安や円高で含み損を抱えた個人投資家に対し「銀行が投信を勧められず、保険の販売に力を入れている影響もある」(業界関係者)との声もある。
純流出額2位は、前月と同様、野村アセットの「マイストーリー分配型(年6回)Bコース」62005038JP.LPで294億円の流出超。15カ月連続の流出超だが、流出額は前月の436億円に比べ減少した。3位は大和投信の「ダイワグローバル債券ファンド(毎月分配型)」62004375JP.LPで182億円。
リッパー・データ・リポートに関してはリッパー・ジャパン(電話:03-6441-1600)までお問い合わせください。
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