REITファンドの3月末純資産は前月比+2.8%、資金流入と国内相場の上昇が支え
[東京 6日 ロイター] トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、国内で販売されている上場REIT(不動産投資信託)ファンドの3月末の純資産残高は前月末比2.8%増の9565億円(注)となった。リッパーの推計によると、資金フローは5カ月連続で流入超となったほか、国内のREIT相場の上昇が支援材料となった。
3月は東証REIT指数が9.8%上昇したほか、米REIT指数MSCI US REIT Index.RMZが2.6%上昇した。欧州の不動産関連証券指数FTSE EPRA/NAREIT Europe Indexは3.4%下げたが、円がユーロに対して6%下落したことで、相場の下落分を相殺したとみられる。
4月3日付のリッパー・データ・リポートによると、追加型公募投信で上場REITのみに投資しているREITファンドは前月比1本増の125本で、設定額から解約額を引いた資金流出入額はプラス245億円(推計値)、純流入額は前月よりやや増加した。
REITファンドは、株価との相関が低いためリスクや資産を分散する商品として2007年前半まで人気を集めていたが、その後は相場下落や米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題の深刻化で解約が増え、資金流出が続いた。しかし、ここ数カ月は「利回りの高さに着目して買いに動く投資家が増えつつある」(外資系運用会社)という。
REITファンドの中で3月の純流入額が最大だったのは、前月と同様、日興アセットマネジメントの「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」62004552JP.LPで約102億円。
純資産残高が最大のREITファンドは野村アセットマネジメントの「グローバルREITオープン」62004923JP.LPで1298億円。ピークをつけた07年5月の7700億円超から8割強減少している。2位はDIAMアセットマネジメントの「DIAMワールド・リート・インカム・オープン(毎月決算コース)」62004576JP.LPの1130億円、3位は野村アセットの「ノムラ日米REITファンド」62004590JP.LPの857億円で、1000億円以上のファンドは2本のみになっている。
◎3月末のREITファンドの本数・残高は以下のとおり。(カッコ内は前月末)
全ファンド 125本(124本) 9565億円( 9305億円)
うち日本型 46本( 46本) 2048億円( 1887億円)
(注)ファンドクリエーションが3月9日から基準価額の公表を再開した「ベストプロパティー・インカム(毎月分配型)」62006711JP.LPについては、2月末時点の純資産残高をゼロとみなして集計している。3月末の純資産残高は4億8300万円。
リッパー・データ・リポートに関してはリッパー・ジャパン(電話:03-6441-1600)までお問い合わせください。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.



日本
米国