インタビュー:大日本インキ企業年金、代替投資目標リターンは14%=近藤運用執行理事

2006年 12月 1日 13:22 JST
 
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[東京 1日 ロイター] 大日本インキ企業年金基金の近藤英男運用執行理事は、運用資産の1割程度をオルタナティブ(代替)投資に充てており、同分野での目標リターンを年率14%としていることを明らかにした。「日本不動産投資の世界」会議の講演後、ロイターとのインタビューで語った。

 低金利が続くなか、日本の年金基金の間では運用収益を向上させるため、一定比率のオルタナティブ投資を組み入れるケースが増えている。

 近藤氏によると、大日本インキ企業年金基金は、大日本インキ化学(4631.T: 株価, ニュース, レポート)の従業員の年金約1000億円を管理・運用しており、全体の目標リターンは3.5%。ポートフォリオの内訳は株式が45%、債券が55%で、全体の1割をプライベート・エクイティー、不動産、証券化商品、ベンチャーキャピタルを含むオルタナティブ投資に向けている。

 2003年から現職を務める近藤氏によると「14%の目標リターンは米国の年金基金がオルタナティブ投資から期待するリターンと同水準」という。

 近藤氏は同基金の投資成果の一例として、2004年に英国のショッピングセンターの売却で40%の絶対リターン(年率換算では20%)を確保したことを明らかにした。

  

 日本の年金基金は伝統的に国債のような低リスク商品に投資し、長期保有する手法を好んでいたが、他の基金同様、大日本インキは2003年にヘッジファンドへの投資を開始し、2004年にはプライベートエクイティーと不動産の資産組み入れも始めた。

 近藤氏は、最近の傾向として「日本の年金基金は海外の不動産案件への投資姿勢を強めている」と述べた。同氏はマーサー・インベストメント・コンサルティングの調査を引用し、J−REITや国内不動産関連投資への伸びが鈍化する一方、海外のREITや不動産証券などへの投資が拡大していると指摘した。同調査によると2006年3月時点で日本の年金基金は世界の不動産市場で4000億円超の投資を行っている。

 (インタビュアー:アリソン・チューダー、天羽枝里子)

 (ロイター日本語ニュース 大林優香 ロイターメッセージング:yuka.obayashi.reuters.com@reuters.net

Eメールアドレス:yuka.obayashi@reuters.com 電話:03−3432−6179)

 
 

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