インタビュー:第3四半期にも金および新興国ETF上場期待=山澤・大証執行役員

2007年 06月 20日 19:25 JST
 
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 [東京 20日 ロイター] 大阪証券取引所の市場企画本部、山澤光太郎執行役員は、2007年第3・四半期(7―9月)中にも金価格連動型ETF(上場投資信託)および新興国などの外国株価指数に連動するETFの上場に期待を寄せている。リアルタイムに公正な価格で取引でき、かつ取引コストの低いETFの品揃えを増やし、日本の投資家にETFでの分散投資の場を提供したい考えを示した。

 大証は、3月15日に株価指数連動型ETFの上場制度を見直し、対象指標を国内外の株価指数全般に拡大。同時に金など特定指標に連動するETFの上場を可能にするため、上場制度を創設している。

 インタビューの主な内容は以下のとおり。

 ──金価格連動型ETFの上場が注目されているが。

 「大証としては金価格連動型ETFをはじめ、中国やインド等の外国株価指数に連動するETFが上場できるよう、既に市場は創設してある。あとは投信会社からの上場申請を待つばかりだ。2カ月あまりかかる企業の上場審査と違い、ETFの申請であれば2週間程度で済む予定だ」

 ──上場予定は。

 「当初、市場が創設された頃は、桜の花が咲く頃にも金価格連動型ETFの上場ができればという感触だったが、現実には遅れている。投信会社サイドの実務レベルでの準備に時間がかかっているようだ。ただ近々動きがあるのではとみている」

 「中国やインドといった外国の株価指数に連動するETFの上場についても、金価格連動型ETFと同時進行で投信会社と話をしている。場合によっては、例えばインド等の外国の株価指数連動型ETFの方が先に上場する可能性もあるかもしれない」

 ──具体的な日程は。

 「第3・四半期にも上場できればと思っている」

 ──海外では現物拠出型の金ETFが人気だが、大証の考える金価格連動型ETFはどんなものか。

 「商品性は投信会社から上場申請がない限り詳細はわからないが、大証としては、日本で取引するのだから円建てで、かつグラム当たりの価格での取引が投資家にはわかりやすいのではないかと考えている」

 「国内で上場する金価格連動型ETFのメリットは、リアルタイムで取引ができること、上場していることで価格は公正なものであり、かつ取引コストも低いという点だ。金はコラレーション(相関関係)が低いので、資産分散のひとつとして(個人投資家に)投資機会を提供したいと思っている」

 ──金価格連動型ETFの市場規模をどうみているか。

 「小さく生んで大きく育てるのが一番だ。最初は30─50億円規模になる可能性はある」

 「金投資の人気は高まっているようだ。(金価格連動型ETFへの)個人の需要は高いのではないかとみている。大証のネット取引のウエートが高まっているが、金価額連動型ETFなどもネット経由の取引などが多いのではとみている」

 ──大証としてETFの位置づけは。

 「大証の考える3本柱として日経225先物、新興市場のヘラクレス、ETFがある。そういう意味で、経営計画的に大証を日本のETFのメッカにしたいというのがある。現在、日経225のETF2本の上場のみの段階で、大証を日本のETFのメッカにというのは壮大だが、例えば将来的にVISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)等の株価指数連動型ETFや、コモディティに関しても複数の商品指数連動型ETFなどが並べば、という気持ちはある」

 「一方で、グローバルで存在感のあるマーケットになりたいと思っている。WFE(国際証券取引所連合)のデリバティブの統計で現在、大証は13位だ。日本の国力からして13位は寂しい。世界標準になるようなものを備え、まずはトップ10に入り、さらにその上を目指し上位にくい込んでいきたい」

(インタビュアー:岩崎成子記者、前田りさ記者)

 
 

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