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アングル:英国のハモンド新財務相、G20で「針のむしろ」
2016年7月21日 / 03:27 / 1年前

アングル:英国のハモンド新財務相、G20で「針のむしろ」

 7月20日、英国のハモンド新財務相は今週末に中国の成都で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、離脱の進め方や世界経済への影響を抑える方法について他の参加国から厳しく説明を求められ、「針のむしろ」に座ることになりそうだ。写真はロンドンの首相官邸の前に立つハモンド財務相。14日撮影(2016年 ロイター/Neil Hall)

[ロンドン 20日 ロイター] - 英国のハモンド新財務相は今週末に中国の成都で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、離脱の進め方や世界経済への影響を抑える方法について他の参加国から厳しく説明を求められ、「針のむしろ」に座ることになりそうだ。

カナダ財務省の高官は、今回のG20でブレグジット問題が主要な議題になるとの見方を示した。

英国民投票でEU離脱派が予想外の勝利を収めたことで、経済のグローバル化が進む中、先進国で有権者の多くが不満を募らせていることが浮き彫りになった。

米大統領選で自由貿易に反対の立場を取っているトランプ氏は、こうした流れが追い風となり、11月の本選で勝利するチャンスが広がるのを期待している。

またブレグジットはG20カ国・地域の財務相や中央銀行総裁にとっても、世界金融危機後に成長鈍化が長引く世界経済のかじを取る上で重荷になっている。

ハモンド氏は19日、ブレグジット後の経済政策運営で最初の一手を打つのはイングランド銀行(英中央銀行)で、財政政策の発動は今年末以降になるだろうと述べている。

<分断力の脅威>

国際通貨基金(IMF)は19日、ブレグジットを理由に世界の成長見通しを下方修正した。英国がEUとの間で友好的な取り決めを結ぶことができなければ、見通しはさらに大幅に悪化するとした。

G+エコノミクス(ロンドン)のマネジングディレクター、レナ・コミレバ氏は「ブレグジットからは世界経済に対するより幅広い脅威の兆しが読み取れる」と指摘。「分断力が団結力を脅かし、協調的な成長政策を採ることが難しくなる」という。

UBSのシニア・エコノミック・アドバイザーのジョージ・マグナス氏は、「残留支持派」のハモンド氏はG20でEU離脱の進め方について説明を求められるだろうが、英国は離脱手続きに入る日程すら決まっておらず、詳細を示すことはできないだろうとした。

ハモンド氏はオズボーン前財務相の政策を軌道修正し、財政立て直しを急がないと示唆した。こうした方針は財政政策による成長押し上げを求める米国から支持を受けそうだ。しかし英国の財政赤字の対国内総生産(GDP)比は4%と先進国中で最も高い部類に属し、ハモンド氏の政策余地は限られている。

(William Schomberg記者)

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