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インタビュー:ドイツ機械装置産業の対米輸出は増加見通し=VDMA会長
2017年3月29日 / 16:55 / 7ヶ月後

インタビュー:ドイツ機械装置産業の対米輸出は増加見通し=VDMA会長

[デュッセルドルフ 29日 ロイター] - ドイツ機械装置産業連盟(VDMA)のウェルカー会長は29日、最大の海外市場である米国向けの輸出が2017年は増えるとの見方を示した。16年は落ち込んでいた。今年は原油価格の上昇に加え、昨年のような選挙を巡る不透明感がないことで、景況感が支えられているとした。ロイター通信のインタビューに応じた。

ウェルカー氏はしばしば、トランプ米大統領の保護主義的な姿勢を批判してきた。財政出動と減税で経済成長を推進するトランプ氏の手腕に対する期待は薄れつつあるが、保護主義は依然として懸念材料だとウェルカー氏と述べた。

ただ、ウェルカー氏は「米国への輸出が減る見込みはない。逆に、増えるだろう」と指摘。その上で「ビジネスはいつもセンチメントで動く。急速に落ち込むこともあり得る」と付け加えた。

VDMAはドイツ最大の産業団体だ。加盟企業の従業員の合計は100万人以上で、16年の合計売上高は2200億ユーロ(2370億ドル)に上る。加盟企業にはシーメンスのような大手のほか、中堅企業が何千とある。

ウェルカー氏は、大西洋を挟んだ貿易がもたらす利益について理解するよう、欧州はトランプ政権を説得すべきだと述べた。

ウェルカー氏は、VDMA加盟企業の今年の生産は1%増にとどまるとの見通しを維持した。1月のエンジニアリング受注は、ユーロ圏各国でドイツ製機械の需要が増えたことを背景に前年同月比9%増となったものの、ウェルカー氏は「1カ月分の統計はさほど参考にならない」とした。17年のビジネスの予測を難しくする要因として英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)やフランスとドイツの選挙、トランプ政権の動向、トルコの国民投票を挙げた。2月の受注は30日に発表される。

「中国など重要な国」に向けたVDMA加盟企業の輸出については、今年の出だしは予想よりも良かったとした。一方で、最大市場であるドイツ国内の売り上げは低迷しているとし、労働とエネルギーのコスト上昇が国内生産のリスクになっていると指摘した。

ロシア向け輸出は底を打った可能性が高いとの見方も示した。トルコは向こう数カ月間で成長する見込みはなく、イランは期待外れだとした。

ブレグジットについては、産業界でよく話し合われるものの、ドイツのエンジニアリング企業による投資計画の変更という意味での影響はまだないと述べた。

英国との貿易については、混乱を最低限に抑えたいとしながらも、他の国が後に続くリスクを踏まえると、EU離脱で英国が優位に立つことがあってはならないとするEUの立場は理解できるとした。

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