米金融・債券市場展望=投資家は再びリスク回避姿勢か
[ニューヨーク 21日 ロイター] 23日の米債券市場では、投資家がリスク回避の姿勢を再び強めるとみられる。22日は感謝祭に伴い休場。
アナリストらによると、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題に端を発したネガティブなセンチメントを受け、投資家はポートフォリオから株式などリスク資産を縮小しようと考え、リスクが低いとされる米国債を物色する動きが強まる可能性がある。リバーソース・インベストメンツの機関投資家向け債券担当責任者、コリン・ランドグレン氏は「市場参加者はポートフォリオからリスクを取り除きたいだけだ」と述べた。
23日の債券市場は短縮取引で、米東部時間午後2時で終了となる。主要経済指標はなく、感謝祭休場明けで大半のトレーディングデスクではスタッフが少ないため、この日の取引は閑散で値動きが荒くなることも予想されている。ランドグレン氏は「楽観派は閑散な取引を期待しているが、商いが薄い中で何が起こってもおかしくない」という。
リスク回避姿勢を背景に、株式のほか、新興市場債などのリスク資産から、国債への動きが強まっている。こうした質への逃避による動きを受け、10年債利回りは21日、一時4%を下回り、2005年7月以来の低水準をつけた。
また、信用市場の混乱や住宅部門の冷え込みに絡んだ景気見通しの悪化を受け、米連邦準備理事会(FRB)がリセッション(景気後退)を回避するため、今後数カ月以内に政策金利を再び引き下げるとの見方が強まっている。コマース・キャピタル・マーケットの債券ストラテジスト、ジョージ・アデル氏は「クレジット(市場)や住宅(の調整)が底を打つ時期は誰も分からない」と強調した。
先行き不透明感の強まりを受け、FRBが12月11日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%引き下げて4.25%にする可能性について、金利先物市場ではほぼ100%あると織り込む水準にある。また2年債利回りは、FF金利が2008年に3.00%まで引き下げられる可能性があるとトレーダーらが予想していることを示唆している。
一方、アナリストらによれば、現在の米国債は非常に割高だとみなされており、価格に敏感な投資家は追加購入に消極的という。コマース・キャピタル・マーケットのアデル氏は「取引するには困難な状況だ」とした上で、「FF金利の誘導目標が4.50%となる中で、利回りが3%程度の2年債を購入するのは合理的ではない。ただし、ポジションをショートにすることもできない」と付け加えた。
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