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焦点:香港の人民元預金が急減、短期金利のボラティリティ拡大
2016年9月26日 / 05:11 / 1年前

焦点:香港の人民元預金が急減、短期金利のボラティリティ拡大

 9月23日、香港の金融市場では人民元の預金残高が急速に減少し、翌日物など短期の人民元金利がこの数週間で大幅に上昇した。写真は人民元紙幣。2011年3月撮影(2016年 ロイター/David Gray)

[香港 23日 ロイター] - 香港の金融市場では人民元の預金残高が急速に減少し、翌日物など短期の人民元金利がこの数週間で大幅に上昇した。人民元預金の残高は今後も低水準が続く見通しで、短期の人民元金利は上下に振れやすい状態が続きそうだ。

香港の財資市場公会(TMA)が公表したオフショア人民元の香港銀行間取引金利(HIBOR)の翌日物HICNHONDF=は19日に23.683%に跳ね上がり、1月12日以来の高水準となった。

HIBORは今年入ってから概ね1.5%近辺で推移する期間が多かった。しかし流動性のひっ迫を受けてこの数週間に急上昇した。要因としては、人民元が10月1日に国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)に採用されるのを前に中国人民銀行(中央銀行)が人民元の安定維持のために市場介入を実施するとの観測や、国慶節の連休を控えて銀行が現金をため込んでいるのではないかといった憶測などが流れている。

人民元の預金残高は、中国が昨年8月に予想外の人民元切り下げを実施した後に減少傾向に弾みが付き、2014年のピークから33%落ち込んだ。これに伴ってオフショア人民元の需要も弱まった。

中国国際金融有限公司(CICC)はリポートで「(オフショア人民元の預金残高の)減少により、市場は一部大手行によるオフショア人民元の供給量の急激な変動など外的なショックの影響を受けやすくなっている」と指摘。「オフショア人民元のHIBORは今後2カ月にわたって上下しやすくなるだろう」と分析した。

人民元は対ドルで下げると予想されており、人民元の需要も限られそうだ。人民元とドルのノンデリバラブル・フォワード(NDF)が見込む1年後の人民元相場は1ドル=6.85元で、23日のスポット相場の水準から2.6%安い水準となっている。

香港金融管理局(HKMA)の広報担当者によると、8月下旬の人民元預金は7月から減少した。8月分の正式な統計は9月30日に公表される。

中国光大銀行(香港)の国債部門の副責任者である顔剣文氏は「人民元預金の残高増加について明るい材料や増勢はまったく見られない」と話す。

中信国際(香港)の中国チーフエコノミストのLiao Qun氏によると、香港の人民元預金は今年末まででに6000億元(899億7000万ドル)程度と、4年ぶりの水準に落ち込む見通しだ。7月は6671億元、2014年12月は1兆元だった。

(Michelle Chen記者)

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