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焦点:深セン・香港株式相互取引、投資家は冷ややか 暴落の記憶も
2016年8月17日 / 09:26 / 1年前

焦点:深セン・香港株式相互取引、投資家は冷ややか 暴落の記憶も

[香港 17日 ロイター] - 中国国務院(内閣)は16日、深センと香港の両証券取引所間の相互株式取引の実施を承認した。これにより、外国人は香港を通じて、中国ハイテク株への投資が可能になる。ただファンドマネジャーは、割高感と投機への警戒感から、多くは参加をためらうのではないかと見ている。

 8月16日、中国国務院(内閣)は、深センと香港の両証券取引所間の相互株式取引の実施を承認した。これにより、外国人は香港を通じて中国ハイテク株への投資が可能になる。写真は(左から)香港証券取引所の前に並ぶ香港取引所、中国、香港特別行政府の旗。6月撮影(2016年 ロイター/Bobby Yip/File Photo)

昨年の中国株暴落の記憶はまだ新しい。中国経済が鈍化し人民元も約6年ぶり安値圏にある中で、海外マネーが殺到するとは考えにくい。

深セン市場はハイテク株が全体の4分の1近くを占めるが、その多くは小規模で知名度も低い。深セン市場全体のバリュエーションは香港を30%超上回っており、海外で上場している中国関連株より高い。

<冷めた見方>

アンプル・キャピタルのポートフォリオマネジャー、アレックス・ウォン氏は「投資家は深センについてさほど熱心ではない。(相互取引開始までの)期間が非常に長い上に、深センで投資しなくとも、バイドゥやアリババ、テンセントなど他により良い選択肢がある」と話す。

実際、中国株式市場の反応は鈍い。深セン株.SZSCは17日、ごく小幅な上昇にとどまり、香港市場.HSI.HSCEは下落した。

深セン、香港の株式相互取引の開始日は正式には発表されていないが、香港取引所(0388.HK)のチャールズ・リー最高経営責任者(CEO)は、クリスマスまでには開始されると話している。2014年に始まった上海、香港の相互取引は、もっと短い期間で開始されている。

上海と香港の株式相互取引は大きな注目を浴びて始まったが、中国株が昨年夏に40%超下落したことを受けて、取引は長い間低迷した。

BofAメリルリンチ・グローバル・リサーチはリポートのなかで「深セン・香港相互取引のフローは、上海・香港よりさらに弱いものになると見ている。上海には外国人の関心が高い株式がより多く上場されているのに対して、深セン・香港の相互取引が始まっても、本土投資家にとっては香港での投資機会がそう広がるわけではない」と指摘した。

人民元の先安観も、外国人投資家が敬遠する原因になるかもしれない。昨年8月の突然の切り下げ以降、人民元は6%以上も下落した。

BNPパリバ・インベストメント・パートナーズでアジア太平洋株部門を率いるアーサー・クォン氏は「私のポートフォリオに関して言えば、相互取引について何らの行動も起こしていない。A株はアンダーパフォームしており、人民元が下落すると見ているからだ」と語った。

Saikat Chatterjee記者 翻訳:吉川彩 編集:内田慎一

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