足元は「急速な悪化」で据え置き=4月月例経済報告
[東京 17日 ロイター] 内閣府が公表した4月の月例経済報告では、足元の景気は「急速な悪化が続いており厳しい状況にある」との前月の判断を据え置いた。一方で先行きは「当面悪化が続くとみられるものの、在庫調整が進展するにつれ、悪化のテンポが緩やかになることが期待される」と変えて、明るい兆しをうかわせる内容となった。
個別項目では、補正予算の効果が見られる公共投資と、減少テンポが緩やかになった輸出を上方修正した。個別項目で上方修正が行われるのは2008年3月以来、約1年ぶりのこと。
先行きの判断にやや明るさをにじませた背景について内閣府では、生産関連の統計に注目。在庫調整進展から予測指数もプラス転換しており、これまでのような急激な減少は止まると見ている。電子部品デバイスの出荷も2月に増加に転じており、景気ウォッチャー調査では企業から出荷に動きが出始めたことがうかがえる例があると指摘。また輸出も減少テンポが緩やかになったことが生産に波及していくか注目しているとしている。
ただ、リスク要因には引き続き残る。ひとつは、「生産活動水準が極めて低いことなどから雇用の大幅な調整懸念されること」、もうひとつは「世界景気の一層の下ぶれ懸念」を指摘している。
また内閣府幹部は、物価面でも需給ギャップが極めて大きいことから、拡大傾向が続けばデフレ懸念に注意する必要があるとしている。
〔表〕月例経済報告基調判断一覧は[nTK0261935][ID:nTK0261935]でご覧ください。
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