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アングル:HSBC会長起用タッカー氏、強みは深いアジア知識
2017年3月14日 / 06:36 / 6ヶ月前

アングル:HSBC会長起用タッカー氏、強みは深いアジア知識

 3月13日、英金融大手HSBCホールディングスは、香港に拠点を置くアジアの保険大手AIAグループのマーク・タッカーCEO(写真)を、ダグラス・フリント会長の後任に迎え入れる人事を発表した。香港で2月撮影(2017年 ロイター/Bobby Yip)

[香港/ロンドン 13日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングス(HSBA.L)は13日、香港に拠点を置くアジアの保険大手AIAグループ(1299.HK)のマーク・タッカー最高経営責任者(CEO)を、ダグラス・フリント会長の後任に迎え入れる人事を発表した。タッカー氏は、絶え間ない新規事業の開拓を通じてAIAを上場へと導き、株式時価総額を倍増させた実績を持つアジア屈指の金融企業幹部だ。

アジア全域で事業基盤を築くことに成功した保険会社は少なく、AIAの2010年の上場は投資家から疑問視されたが、タッカー氏はその気概を証明して見せた。成長への執念と、アジアに対する愛と深い知識はHSBCの経営に生きてくるだろう。

HSBCの上席独立取締役であるレーチェル・ロマックス氏は同日ロイターに対し、「マーク(タッカー氏)はわが社にとって最も重要な条件を満たしている。第1にアジアについての深い知識であり、これはHSBCがその歴史の中で現在置かれている局面を考えれば必須となる。第2に国際的な金融サービス企業で指揮を取った経験であり、かなり得難い条件だ」と語った。

HSBCは現在、欧州における規制強化と収入の低迷に直面し、業績回復のためにアジアに軸足を移すことを迫られている。株主資本利益率(ROE)は1%を割り込んだ。

同行は利益の半分以上をアジアで稼ぎ出しており、昨年は成長テコ入れのため珠江デルタ地域への投資を発表したが、中国経済の減速で計画は遅れているのが実情だ。

コンサルティング会社EYのアジア太平洋金融サービス担当シニアパートナー、キース・ポグソン氏は「HSBCの中核市場・利益に占めるアジアの割合が増えていることを踏まえれば、アジアでの経験が豊富な人物を迎えることは非常に貴重だ」と述べた。

タッカー氏(59)は英保険大手プルーデンシャル(PRU.L)など数社で指揮を執った経験を持ち、米ゴールドマン・サックス(GS.N)の取締役を務めるなど銀行業界とも無縁ではない。

ロンドン育ちで、率直な物言いと細部にこだわる徹底した仕事ぶりで知られるが、彼と仕事をした人々によると気さくな人柄だ。最初の職業はプロのサッカー選手だった。

(Sumeet Chatterjee、Lawrence White記者)

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