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【FISCOソーシャルレポーター】Hama:「森を見る」ための入り口は、日経平均株価にあり
2017年5月9日 / 07:58 / 5ヶ月前

【FISCOソーシャルレポーター】Hama:「森を見る」ための入り口は、日経平均株価にあり


*16:48JST 【FISCOソーシャルレポーター】Hama:「森を見る」ための入り口は、日経平均株価にあり
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年5月3日20時 に執筆

前回は「森を見て、木を見る」と題して、株式投資で売買を行う際には、相場全体の流れを把握してから個別株を見ていくことが大切だと申しました。

相場全体の状況を把握する上で、一番容易なのは、誰もが知っている日経平均株価の流れを把握することです。

なぜならば、日経平均株価に関しては、関連する様々な指標があふれているため、多角的に分析を行うことができるからです。

日経平均株価がどのような株価位置にあるのか、そしてどんな流れの中にあるのか、そんなところを押さえていくことが、相場全体を把握する入り口となります。

前々回も話しましたが、日経平均が「高い」か「安い」かは、「適正な価格」が分かっていなければ判断できません。

では、適正な価格とはいったいいくらなのでしょうか?

私のブログでは、毎日「日経平均株価適正水準」なるものを提示しています。

同時に、「警戒水準」や、「注意水準」、「天井」、あるいは、「打診買い水準」、「底値水準」、「大底」なども、具体的株価として提示しています。

この「日経平均株価適正水準」とは、実態と乖離した単なる論理値ではなく、過去の膨大なデータを解析した上で、足元の株式指標から、その株価位置を導き出しています。


さらに、直近3年間の市場特性による調整を加えることで、誤差を限りなく極小化するようにしています。

日々の日経平均株価は、当然この「適正水準」から乖離しますが、実際のところ、その乖離率を3年間で平均した場合、その平均乖離率が1%を超えることはほとんどない精度となっています。

少しややこしくなってきたかもしれませんが、概念的には、これまでにお話した通り、株価の骨格をなす「企業業績」と「政策(金利差)」が株価の適正値を決定するのだ、というシンプルな前提に立ったものだと理解してください。

尚、ここで言う「政策」とは、日銀のみならず、米FRB(米連邦準備理事会)や欧州ECB(欧州中央銀行)などの金融政策も含まれていると考えてください。


日経平均株価の「天井」や「大底」も、上記「適正水準」と同様に導き出されます。

昨年の世界同時株安の時、底が見えない恐怖で皆がぶん投げている14,900円どころを「キタコレ」とばかりに本格買い出動したのは、まさに、日経平均株価が、上記によって導き出された「大底価格」に達していたからに他なりません。


相場全体の状況を判断する上で、「過去のデータ解析から得られる結論として、足元の日経平均株価14,900円は大底価格になる可能性が高いです」、と教えてくれたというわけです。

一般的に「株価水準」を判断する指標には、PERやPBRなどもありますが、これらの指標は、その数字に含まれている要素が十分でないことや、タイムラグなどもあるため、「水準」を把握する上ではやや欠陥があると考えています。


上述した「日経平均株価適正水準」等、株価水準に興味がある方は、私が株式投資初心者の方向けに作成した、投資の基礎を学ぶためのツール「基礎投資学習ツール」を一度ご利用いただければと思います。


下町ツールではありますが、何らかのお役に立てるのではないかと思います。

さて、少々偉そうに?「水準」の話をしましたが、現在の株式市場に目を向けてみたいと思います。

先ほど、株価の適正値は、およそ「企業業績」と「政策(金利差を生む政策)」によって決定されると書きました。

ところが、仕手による株価吊り上げや、ヘッジファンドなどによる力業の売り仕掛けなどから分かる通り、「企業業績」や「政策」などとは関係ないところで、株価が決まってしまうことがあります。

株価操作かどうかという話はさておき、現在の日経平均株価は、年間6兆円にものぼる日銀のETF購入により、その「水準」が本来の適正水準よりも、高値水準で買い支えられている状態にあります。

「買い支えられている」という表現については、日銀の黒田総裁に叱られてしまうかもしれませんので、「私がそう考えている」と理解していただければと思います。

ここで質問ですが、日経平均株価は、日銀のETF購入によって、価格的に一体どの程度買い支えられているでしょうか?

こう問われた時に、その答えを定量的に把握している方は、ほとんど居ないのではないでしょうか?

実は、昨年7月29日の日銀追加緩和以降、日経平均株価は、はっきりとした特徴を示しています。

答えを言ってしまうと、日経平均株価は、昨年の日銀追加緩和の後、「適正水準」から+5.5%程度乖離した後、その+5.5%の高値「水準」を9か月間もの間維持し続けています。

通常は、株価の変動に伴って、乖離率もプラスになったり、マイナスになったり、波を打ちながら適正水準をいったりきたりしますが、見事なまでに+5.5%乖離のラインを維持し続けているのです。

そして、現在の日経平均株価は、本来の企業業績、金利政策からあるべき水準から見れば高い位置にあるため、上の水準を積極的に買っていくことはない。

かといって下げれば日銀が買ってくるので、売りも出ない。その拮抗ラインが+5.5%乖離という形で現れ、身動きが取れなくなっているというわけです。

もちろん、日々凸凹はありますが、適正水準からの乖離率チャートを作成すると、+5.5%乖離のラインを見事に這っています。

このチャートも、「基礎投資学習ツール」に掲載しておりますので、よかったら私のブログからアクセスして、確認してみてください。

様々な角度から日経平均株価を見つめることで、日々市場全体の把握を行うことになりますが、話のつづきはまた次回に回したいと思います。

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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資


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