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ミルボン Research Memo(3):2016年12月期は、売上高、利益ともに過去最高を更新
2017年3月3日 / 06:20 / 7ヶ月前

ミルボン Research Memo(3):2016年12月期は、売上高、利益ともに過去最高を更新


*15:17JST ミルボン Research Memo(3):2016年12月期は、売上高、利益ともに過去最高を更新
■業績動向

1. 2016年12月期決算の概要
ミルボン4919の2016年12月期決算は、売上高29,134百万円(前期比6.4%増)、営業利益5,113百万円(同8.2%増)、経常利益4,733百万円(同6.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,069百万円(同4.0%増)と、増収増益で着地し、売上高・利益ともに過去最高を更新した。

事前の予想との比較では、売上高、営業利益、経常利益は予想を達成したが、親会社株主に帰属する当期純利益は予想にわずかに届かなかった。これは特別損失を307百万円計上したことが理由だ。その主たる内容は、ゆめが丘工場・新棟の稼働を受けた青山工場の売却に関する減損損失だ。

同社は2015年~2019年の5ヶ年の中期事業構想に取り組んでおり2016年12月期はその2年目に当たる。詳細は後述するが、業績面では中期事業構想を着実に達成したほか、設備投資や海外事業についても全般的に順調な進捗が確認できた1年であった。

製品別では、主力のヘアケア用剤部門の売上高は17,711百万円(前期比9.4%増)と順調に拡大した。国内プレミアムブランドの「オージュア」が前期比13.5%増の5,043百万円と順調に伸長したほか、グローバル市場向けプレミアムブランドの「milbon」も571百万円の売上高を記録した。新製品のなかには売上が目標に届かなかったものもあるが、高価格帯のプレミアムブランドにおいてしっかりと増収を達成したことや、メイン市場である国内の販売動向が堅調だったことが奏功して、部門全体の売上高は2ケタに迫る伸びとなった。

染毛剤部門の売上高は前期比4.1%増の9,892百万円となった。2015年に発売したグレイカラー剤(白髪染め剤)の「オルディーブ クリスタル」が2016年も順調に売上を伸ばし、部門売上高をけん引した。通期目標に対しては約10%の未達となっているが、これは目標が高過ぎたことが原因だ。また、「オルディーブ」ブランドのグレイカラー剤の売上高は、前期比で6%超上回った。

オーガニックのプレミアムブランドと位置付けられる「ヴィラロドラ」も極めて順調な推移を見せた。「ヴィラロドラ」はヘアケア用剤と染毛剤の両部門にまたがって製品展開をしているが、「ヴィラロドラ」全体の売上高は795百万円(前期比62.5%増)となり、そのうち染毛剤である「ヴィラロドラ カラー」の売上高は518百万円(同64.6%増)となった。

パーマネントウェーブ用剤部門の売上高は前期比10.7%減の1,260百万円となった。パーマネント市場は縮小が続いており、同社の売上高も縮小トレンドには逆らえず、減収での着地となった。

収益性分析としては、売上高営業利益率が2016年12月期は17.6%と、前期比0.3%ポイント改善した。売上高売上総利益率が69.0%と前期比0.8%改善したことで、売上高販管費率の悪化(51.4%と前期比0.4%ポイント上昇)を吸収し、営業利益率の改善へとつながった。

売上高売上総利益率の改善の要因として様々なことを挙げ得るが、弊社が最も注目しているのは、同社が注力するプレミアムブランドが売上を伸長させている点だ。特に「オージュア」は年間売上高が5,043百万円と、ブランド別売上高ではトップとなっている。「オージュア」製品群の単価水準はプロフェッショナルブランドの製品に比較して1.2~1.5倍となっており、利益率も高いと推定される。こうした状況において売上高売上総利益率の改善が進むことは、当然のことと言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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