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極東貿易 Research Memo(1):経営の舵取りと企業構造を大きく転換し、安定収益基盤を確立
2017年7月5日 / 12:56 / 2ヶ月前

極東貿易 Research Memo(1):経営の舵取りと企業構造を大きく転換し、安定収益基盤を確立


*21:53JST 極東貿易 Research Memo(1):経営の舵取りと企業構造を大きく転換し、安定収益基盤を確立
 



■要約

極東貿易8093は、技術提案、導入・据付、運用・保守まで一貫した技術サポートができるエンジニアリング商社である。取扱商材は基幹産業関連(製鉄所向け製造装置、石油掘削装置など)、電子・制御システム関連(計装制御システム、地震計、航空機用機材など)、産業素材関連(樹脂・塗料、炭素繊維・関連素材、食肉加工機など)、そして、機械部品関連(特注品ねじ・特注品ばね)と多岐にわたり、また、事業活動している地域は、欧米、中国・台湾・インド、更に最近ではロシア、ブラジル、メキシコなど新興国に拠点を設け、日系企業などのグローバルなモノづくりを支援している。

1. 営業利益の過半はねじ関連事業(ヱトー)が稼ぎ、今後も中核事業として企業成長をけん引
同社は2010年3月期に赤字転落、長らく続いた業績低迷を乗り越え、成長戦略を“オーガニックグロース”から“M&Aグロース”へギアチェンジし、2011年から5つのM&A案件に取り組み、すべて成功裡に収めている。極めつけは、ヱトー(株)(特注品ねじ)であり、2017年3月期全社営業利益1,190百万円のうち588百万円(構成比49%)を稼ぐ儲け頭事業となった。特殊品ねじは、2018年3月期も同社の北米拠点(KBK Inc)を活用して北米日系自動車部品メーカーへ参入を図っており、業績の上振れの可能性もある。

2. 今後注目すべき新商材・ソリューションも育ちつつある
注目事業分野としては、軽量ケーブルを10年程前から手掛けており、本来は航空機用に開発されたものであるが、燃費向上を目的として、2016年にラグジュアリーカーのワイヤーハーネス用途に採用が内定し、2018年3月期は量産受注の秒読み段階にある。また、日本近海の地下埋蔵資源(石油、メタンハイドレート、地熱など)の掘削装置は、海底資源の新探査船が就航し、2015年に掘削事業予算が付き掘削装置の大量納入となった。今後は原油価格(現在原油価格は低水準で推移)との見合いになるが、メタンハイドレート発掘需要が高まれば、同社にとって大きなビジネスチャンスとなる。

3. チャレンジ&アグレッシブな意識・行動と先進的な技術商社に変身
“自前資源での企業成長(オーガニックグロース)”はこれまで当たり前の考え方であったが、最近は大手企業を中心にM&Aを成長戦略の中枢に事業再編と拡大する企業が多くなってきた。同社も業績が低迷する以前は、当然“オーガニックグロース”であったが、赤字転落に対する危機感が人を変え、組織を大きく変えた。中堅エンジニアリング商社でありながら、“M&A型の企業成長”へ思い切って経営の舵を切った。以前はM&Aに抵抗感があった社内でも、営業現場からも出資案件、提携・M&A案件の具申が数多く上がってくるようになった。
元々エンジニアリング商社として、幅広い商圏で事業活動をしており、成長分野の注目商品にもいち早くリーチが掛けられる「新商材発掘力」と「技術視点での目利き力」、そして「事業化ノウハウ・マネジメント力」が備わっているため、今後も注目する新商材やソリューションが次々と生み出され、次代の収益を創出する組織能力や企業体質が備わっていると思われる。

■Key Points
・“オーガニックグロース”から“M&Aグロース”へ経営舵取りと企業構造を大きく転換
・M&A戦略と実践(5案件)がすべて結実し、その中の案件が利益の過半を稼ぐ大きな柱となった
・危機感をバネにチャレンジグかつアグレッシブな先進的エンジニアリング商社に変身

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水 啓司)

《MW》

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