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イーストン Research Memo(10):2018年3月期予想は利益面では控え目な印象で、上振れに期待
2017年7月11日 / 07:23 / 2ヶ月前

イーストン Research Memo(10):2018年3月期予想は利益面では控え目な印象で、上振れに期待


*16:19JST イーストン Research Memo(10):2018年3月期予想は利益面では控え目な印象で、上振れに期待
■今後の見通し

2018年3月期について、ルネサスイーストン9995は売上高80,000百万円(前期比3.1%増)、営業利益1,290百万円(同10.4%増)、経常利益1,350百万円(同8.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益930百万円(11.8%増)と増収増益を予想している。

2018年3月期の売上高の内訳を、商品別、分野別、仕入別の3つの角度からアプローチして重ね合わせることで、理解が深まると弊社では考えている。

注目されるのは仕入別で見たルネサスエレクトロニクス製品の売上高が前期比2億円の伸びにとどまっている点だ。分野別の自動車向けと産業向けのかなりの部分に該当するとみられる。このうち、自動車向けが8億円の減収となっている点が、ルネサスエレクトロニクス製品の低い伸びの要因と考えられる。同社が自動車向けを減収と計画している背景こそが重要だ。この点については、顧客のモデルチェンジサイクルの影響だと弊社では推測している。商品別の集積回路が前期比横ばいの550億円にとどまっているのも、自動車向けの減収計画が大きな理由と考えられる。

一方、産業分野が前期比28億円と大きく伸びているのは、1つには前第1四半期に低調だった反動があると考えられるが、ほかには工場、インフラ、住宅等におけるIoTの具体化があるとみられる。日立グループ製品が前期比13億円増と計画されているなかで、センサ・通信モジュールへの取り組みがその内容とされている点が、それを裏付けていると弊社では推測している。商品別では半導体素子やその他が伸びている点にこれが反映されている。

分野別の中で、アミューズメントは前期比8億円減、民生・OA・通信は同12億円増となっているが、これらは一体化して考える方がわかりやすいだろう。ともに仕入先ではCSBが主体の領域であり、表示デバイスやその他の伸びが、2分野合計で前期比4億円の増収につながっているとみられる。

利益面では、売上総利益率が10%を達成できれば、売上総利益は8,000百万円となる。販管費について伸び率を前期と同水準の1%増に抑制できれば販管費は6,445百万円となり、営業利益は1,555百万円となる。これは『Project“C”』の当初計画である1,520百万円よりも高い。

弊社では当初計画まで届くのは難しいものの、修正された2018年3月期の期初予想を上回る可能性は十分あると考えている。個々の商材において交易条件改善による売上総利益率の引き上げは難しいとみられ、売上総利益率を上げる要因としては製品構成差(製品ミックス)の改善が中心になると考えられる。製品ミックス改善だけで売上総利益率を0.3ポイント改善するのは困難と考えられるが、方向性としては製品ミックスは改善方向にあると弊社ではみている。理由は、仕入先別内訳において、ルネサスエレクトロニクス製品の伸びが前期比0.3%に留まるのに対して、日立グループ製品が同37.1%増、CSBが同7.0%増となっていることが挙げられる。CSBは同社の独自仕入ルート商材あるため、平均よりも採算性が高いものが多いとみられる。また、モジュール化製品の販売増やワンストップソリューションの提案の進捗なども利益率上昇につながる。

こうした試算も売上高が予想の80,000百万円を確保できるとの前提があって初めて成り立つものであることは言うまでもない。まずは売上高の順調な進捗(各四半期20,000百万円の確保)を見守りたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

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