日経平均9日続落、政治的な不透明感を嫌気

2009年 07月 13日 16:40 JST
 

 [東京 13日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は9日続落。前週末比200円を超える下落となり9000円に接近した。日経平均の9日連続安は2008年6月19日から7月4日の12日続落以来。

 ガイトナー米財務長官の消極発言などで米追加景気対策への期待が後退、世界的なリスクマネーの巻き戻しが継続した。麻生太郎首相が衆院を21日ごろに解散し、8月30日に投開票する日程を決断したことで政治的な不透明感を嫌った売りも出た。

 東証1部騰落数は値上がり134銘柄に対して値下がり1525銘柄、変わらずが40銘柄。東証1部売買代金は1兆4645億円だった。

 後場寄り直後に麻生太郎首相が衆議院解散で与党幹部と合意したとの一部報道が伝わると日経平均は下げ幅を拡大。為替や債券市場での反応は鈍かったが、株式市場では政治的な不透明感の強まりを嫌気した売りが出たという。「民主党政権が誕生した場合、日本経済や株式市場にプラスなのかマイナスなのかは現時点ではわからないが、株式市場は不透明感を嫌うため売りがいったん先行したようだ」(損保ファンドマネージャー)とみられている。

 ただ9日続落の大きな背景はリスクマネーの後退が続いていることだ。13日の市場でソウルや台湾は3%を超える下落となり、調整色が強いインドのSENSEX指数も序盤は続落して始まった。市場予想を下回った6月米雇用統計をきっかけとした景気回復期待の後退を背景に海外ファンドなどが新興国株式や原油先物などのコモディティ市場から資金を引き揚げる動きを続けている。「都議選の結果や解散の決断はあくまで国内の一要因。これで他のアジア株まで売られるわけではない」(準大手証券ストラテジスト)という。

 雇用統計の悪化で膨らんだ米追加景気対策への期待がしぼんだことも、きょうの相場地合いを悪化させていた。前週末11日にガイトナー米財務長官が追加景気対策が必要かどうかを決めるには時期尚早との考えを示したほか、オバマ米大統領も同日、今年2月に成立した景気対策の効果が表れるには時間がかかると述べた。米追加景気対策回避が米国債増発による金利上昇が避けられそうだとポジティブに受け止められないところに地合いの悪さが出ている。

 とはいえ昨年9月の「リーマンショック」時や今年3月のように市場に不安が急速に広がっているわけではない。株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は10日時点で30ポイント以下の水準のままだ。

 みずほ証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「7月はリスクマネーの変調がおきやすい。年の前半でファンドが大きく稼いだ場合いったん利益確定のために資金を引き揚げやすいためだ」と指摘。「VIX指数など見る限り、市場の不安心理が3月のように急に強まっているわけではない。また株価や原油価格も大騒ぎするほど下落しているわけではない。現時点ではリスクマネーがいったんの利益確定売りを出している範囲内と考えるべきであろう」と述べている。   続く...

 
 
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