日経平均反発、前日の下げから回復後は上値の重さ目立つ

2009年 07月 14日 11:43 JST
 

 [東京 14日 ロイター] 午前の東京株式市場で、前日まで9日続落の日経平均株価は反発した。前日米株式市場の大幅上昇の流れを受け継ぎ幅広く買い戻された。

 外為市場で前日の円高が一服しており、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)など主力輸出企業に買い戻しが入ったようだ。ただ、「米企業決算を控え、前日の下げを取り戻した後は一進一退になる」(株式トレーダー)との市場の予想通り、9200円付近に回復した後はもみあっており、上値の重さが意識されている。

 前場の東証1部騰落数は値上がり1167銘柄に対して値下がり445銘柄、変わらずが81銘柄だった。

 米株式市場はダウ工業株30種、ナスダック総合指数、S&P総合500種がいずれも2%を超える大幅高となった。銀行アナリストが金融セクターについて強気な見方を示したことから、銀行の決算が予想よりも堅調な結果となるとの期待が高まった。S&P金融株指数は6.5%高となった。

 東京市場は米株回復の流れを受け継ぎながら、円高一服を背景に主力株を中心に寄り付きから積極的な買い戻しが入った。大手証券エクイティ部の関係者は「海外勢のフローは細っているものの、9000円割れに接近したことで押し目待ちの国内勢が打診買いを入れたようだ。前日に個人の投げ売りは一巡したとみられる」と述べた。ただ「ファイナンス増加による需給懸念などもあり、上値はやや重くなっている」と戻りの鈍さが意識された。

 国内証券の関係者も「75日移動平均線を割り込んだことで、中期的な売り圧力への警戒感が強まっている。個人投資家は追証の発生の後遺症で、積極的に買えない状態」と指摘。国内機関投資家などの買い戻しが入ったものの、上値を追う材料は乏しく買い一巡後はやや伸び悩んでいると指摘した。

 邦銀系の株式トレーダーによると、ヘッジファンドが前日から9000円付近では買い、きょうは9200円から上値は売りという。同トレーダーは「市場のセンチメントは悪く、決め手となる材料が乏しいなか海外の短期筋が売り買いしている」とみている。そのうえで「ボックス圏の下値を探る展開だ」と述べた。

 セクター別では、米金融機関の決算が堅調になるとの予想から、東京市場でも銀行株がしっかりの展開。外為市場で前日の円高がやや一服しており、主力輸出株が堅調だった。また、サントリーホールディングスと経営統合を検討していることが明らかになったキリンホールディングス(2503.T: 株価, ニュース, レポート)は引き続き買われた。さらに、日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)が中国合弁の東風汽車有限公司グループで生産能力を拡大、中国での生産能力を約2割引き上げる計画との報道を材料視した買いが入り、日産は反発した。

(ロイター日本語ニュース 吉池 威)

 
 
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