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再送:米FOMC声明全文
2009年8月12日 / 21:41 / 8年前

再送:米FOMC声明全文

 8月12日、米連邦準備理事会(FRB)は同日、8月11─12日の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文を発表した。写真はバーナンキFRB議長。先月、ワシントンで撮影(2009年 ロイター/Kevin Lamarque)

 [ワシントン 12日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が12日発表した、8月11─12日の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明全文は次の通り。

 6月の会合以降に入手した情報は、経済活動が横ばい状態であることを示している(economic activity is levelling out)。金融市場の状況は過去数週間に一段と改善した(improved further)。家計支出は引き続き安定化の兆しが見られるものの、雇用喪失の継続、弱い所得の伸び、住宅資産の減少、信用のひっ迫によって依然抑制されている。企業は設備投資や雇用を依然として削減しているが、売上高に一段と沿った水準に向けた在庫の調整が進展している。

 経済活動は今後も当面、弱い状態が続く公算が大きい(likely to remain weak for a time)ものの、金融市場や金融機関の安定化に向けた政策措置、財政・金融政策上の刺激策および市場の力が、物価安定を伴う持続可能な経済成長の緩やかな回復に寄与すると、FOMCは依然として予想する。

 エネルギーその他の商品価格は最近上昇した。しかし、かなりの資源の緩み(substantial resource slack)がコスト圧力を弱める可能性が高く、FOMCはインフレが今後も当面、抑制される(remain subdued for some time)と予想する。

 こうした状況の中、景気回復を促し物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる。FOMCは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くとともに、FF金利を長期間(for an extended period)、異例に低水準とすることが経済状況により正当化される可能性が高いと、引き続き予想する。

 すでに発表のとおり、住宅ローン・住宅市場を支援し、民間クレジット市場の全般的状況を改善するため、FRBは年内に政府機関が保証するモーゲージ担保証券(MBS)を最大で総額1兆2500億ドル、政府機関債を最大2000億ドル購入する。さらにFRBは現在、最大3000億ドルの米国債買い入れを実施している。この国債買い入れが完了するにあたり市場の円滑な移行を促進するため(To promote a smooth transition in markets)、FOMCは買い入れペースを徐々に落とす(gradually slow the pace)ことを決定し、10月末までに買い入れの上限に達すると見込んでいる。

 FOMCは経済見通しや金融市場の状況の進展を踏まえ、証券買い取りの時期と総額を引き続き検討する。FRBはバランスシートの規模や構成を監視しており(monitoring the size and composition of its balance sheet)、妥当と判断されればクレジットと流動性プログラムを調整していく(will make adjustments to its credit and liquidity programs as warranted)。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ラッカー、ロックハート、タルーロ、ウォーシュ、イエレンの各委員。 

 <6月23─24日>

 4月の会合以降に入手した情報は、経済の収縮ペースが減速している(slowing)ことを示している。金融市場の状況は過去数カ月間に全般的に改善した(generally improved)。家計支出は一段の安定化の兆し(further signs of stabilizing)が見られるものの、雇用喪失の継続、住宅資産の減少、信用のひっ迫によって引き続き抑制されている。企業は設備投資や雇用を削減しているが、売上高に沿った水準に向けた在庫の調整が進展しているようにみられる。経済活動は今後も当面、弱い状態が続く公算が大きい(likely to remain weak for a time)ものの、金融市場や金融機関の安定化に向けた政策措置、財政・金融政策上の刺激策および市場の力が、物価安定を伴う持続可能な経済成長の緩やかな回復(gradual resumption of sustainable economic growth in a context of price stability)に寄与すると、FOMCは依然として予想する。

 エネルギーその他の商品価格が最近上昇した。しかし、かなりの資源の緩み(substantial resource slack)がコスト圧力を弱める可能性が高く(likely to dampen cost pressures)、FOMCはインフレが今後も当面、抑制される(remain subdued for some time)と予想する。

 こうした状況の中、景気回復を促し物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる(employ all available tools)。FOMCは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くとともに、FF金利を長期間(for an extended period)、異例に低水準とすることが経済状況により正当化される可能性が高いと、引き続き予想する。

すでに発表のとおり、住宅ローン・住宅市場を支援し、民間クレジット市場の全般的状況を改善するため、FRBは年内に政府機関が保証するモーゲージ担保証券(MBS)を最大で総額1兆2500億ドル、政府機関債を最大2000億ドル購入する。さらに、秋までに最大3000億ドルの米国債を買い入れる。FOMCは経済見通しや金融市場の状況の進展を踏まえ、証券買い取りの時期と総額を引き続き検討する。FRBは、幅広い流動性プログラムを通じ、家計や企業向け与信の拡大を促し、金融市場の機能を支援している。FOMCは引き続き、金融・経済の動向を踏まえてFRBのバランスシートの規模や構成を慎重に監視する(continue to monitor carefully)。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ラッカー、ロックハート、タルーロ、ウォーシュ、イエレンの各委員。

 <3月17─18日>

 1月の会合以降に入手した情報は、経済が引き続き収縮している(continues to contract)ことを示している。雇用喪失や株式・住宅資産価値の下落、信用状況のひっ迫が消費者心理や個人消費を圧迫した。売上見通しの悪化や与信獲得の困難さは、企業による在庫や設備投資の削減につながった。多くの主要貿易相手国も景気後退に陥る中、米輸出は低迷した。短期的な経済見通しは弱いが(the near-term economic outlook is weak)、金融市場や金融機関の安定化に向けた政策措置が、財政・金融政策上の刺激策と相まって、持続可能な経済成長の緩やかな回復(gradual resumption of sustainable economic growth)に寄与するとFOMCは予想する。

 国内外の経済の一段の緩みを踏まえ、インフレが引き続き抑制される(subdued)と予想する。さらにインフレが当面、長期的に経済成長と物価安定を最も促進させる水準を下回って推移する若干のリスクがあると考える。

 こうした状況の中、景気回復を促し物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる(employ all available tools)。FOMCは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置く。FF金利を長期間、異例に低水準とすることが経済状況により正当化される可能性が高いと予想する(warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period)。住宅ローン・住宅市場を一段と支援するため、政府機関が保証するモーゲージ担保証券(MBS)を最大7500億ドル追加購入し、今年の総額を最大1兆2500億ドルとすること、また年内の政府機関債の買い取りを最大1000億ドル増やし、最大で総額2000億ドルとすることにより、FRBのバランスシートを一段と拡大することを本日決定した。さらに、民間クレジット市場の状況改善を助けるため、FOMCは今後6カ月間に最大3000億ドルの期間が長めの米国債(longer-term Treasury securities)を購入することを決定した。FRBは、家計や中小企業向け与信を促すためにターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)を導入した。TALFの対象となる担保の範囲はその他の金融資産を含むよう拡大される可能性が高い。FOMCは引き続き、金融・経済動向の進展を踏まえてFRBのバランスシートの規模や構成(size and composition)を慎重に監視する(continue to monitor carefully)。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ラッカー、ロックハート、タルーロ、ウォーシュ、イエレンの各委員。

 <1月27─28日> 

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は28日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くことを決定した。FOMCは、経済状況により当面、異例に低水準のフェデラルファンド(FF)金利が正当化される可能性が高いと引き続き予想する(warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for some time)。

 12月の会合以降に入手した情報は、経済が一段と弱くなった(weakened further)ことを示している。個人や企業が支出を削減する中、鉱工業生産・住宅着工件数・雇用は引き続き急激に低下した(continued to decline steeply)。さらに、需要は世界的に大幅に減速している(slowing significantly)とみられる。流動性を供給し金融機関を強化する政府の努力などを反映して、一部金融市場の状況は改善した。それにもかかわらず家計と企業のクレジット状況は依然として極めてひっ迫している(remain extremely tight)。年内に経済活動が緩やかな回復を始めるとFOMCは予想しているが、この見通しには大きな(siginificant)下向きリスクがある。

 過去数カ月間のエネルギーなど商品価格の下落や、経済が大幅に緩むとの見通しを踏まえると、今後数四半期はインフレ圧力が引き続き抑制される(subdued)と予想する。さらにインフレが当面、長期的に経済成長と物価安定を最も促進させる水準を下回って推移する若干のリスクがあると考える。

 持続可能な経済成長の再開を促し、物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる(employ all available tools)。公開市場操作をはじめとするFRBのバランスシートの規模を高水準に保つ可能性が高い手段を通じ、金融市場の機能を支え景気を刺激することにFOMCの政策の焦点が置かれる。モーゲージ市場と住宅市場を支援するため、FRBは機関債やモーゲージ担保証券(MBS)を引き続き大量に買い入れる。また、状況に応じて購入の規模を拡大し、購入プログラムの期間を延長する用意がある。状況の進展により個人向け信用市場の状況改善に特に効果的(particularly effective)であることが示された場合、FOMCは長期国債を買い入れる用意がある(prepared to purchase)。家計や中小企業向け与信を促すためにFRBはターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)を実施する。FOMCは引き続き、金融市場動向の進展を踏まえてFRBのバランスシートの規模や構成(size and composition)を慎重に監視し(continue to monitor carefully)、貸出ファシリティーの拡充や変更(expanstions of or modifications to lending facilities)がクレジット市場や経済活動を一段と支援し物価安定維持の助けとなるか見極める。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ロックハート、ウォーシュ、イエレンの各委員。反対票を投じたのはラッカー委員。同委員は、対象となる信用プログラムよりも米国債買い入れを通じたマネタリーベースの拡大が現時点では望ましいと主張した。

 <12月15─16日> 

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%とした。

 前回の会合以来、労働市場の状況が悪化し、入手可能な指標は個人消費・設備投資・鉱工業生産が低下した(declined)ことを示している。金融市場は依然としてかなり緊張しており(remain quite strained)、クレジット状況はひっ迫(tight)している。全体的に経済活動の見通しは一段と弱まった(weakened further)。

 一方、インフレ圧力ははっきりと軽減した(diminished appreciably)。エネルギーなど商品価格の下落や一段と弱い経済活動の見通しを踏まえ、FOMCは今後数四半期でインフレが一段と緩和する(moderate further)と予想している。

 FRBは、持続可能な経済成長の再開を促し、物価安定を維持するために、利用可能なあらゆる手段を用いる(employ all available tools)。とりわけFOMCは、弱い経済状況により当面、異例に低水準のフェデラルファンド(FF)金利が正当化される可能性が高いと予想する(warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for some time)。 

 FOMCの政策の今後の焦点は、公開市場操作をはじめとするFRBのバランスシートの規模を高水準に保つ手段を通じ、金融市場の機能を支え景気を刺激することに置かれる。すでに発表したとおり、FRBはモーゲージ市場と住宅市場を支援するため、今後数四半期の間に機関債やモーゲージ担保証券(MBS)大量に買い入れる(purchase large quantities)。また、状況に応じて(as conditions warrant)、機関債やMBSの購入を拡大する用意がある。FOMCはさらに、長期国債買い入れの潜在的メリットを評価している(evaluating the potential benefits)。家計や中小企業向け与信を促すためにFRBは2009年初めにターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)も実施する。FRBはクレジット市場や経済活動を一段と支援するため、バランスシートの活用方法を引き続き検討する(consider ways of using its balance sheet)。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、カミング(NY連銀第一副総裁)、デューク、フィッシャー、コーン、クロズナー、ピアナルト、プロッサー、スターン、ウォーシュの各委員。

 関連措置として理事会は全会一致で、公定歩合を75ベーシスポイント(bp)引き下げ0.5%とすることを承認した。この措置をとるにあたり、ニューヨーク、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、ミネアポリス、サンフランシスコの各地区連銀理事会の要請を承認した。理事会はまた、所要・超過準備預金の金利を0.25%に設定した。

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