中国が為替政策に関する文言変更、資本フローなどを反映へ

2009年 11月 12日 00:18 JST
 

 [北京 11日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は11日発表した貨幣政策報告のなかで、資本フローの変化や主要通貨の変動に基づいて人民元為替相場メカニズムを改善する方針を示し、2008年半ばから続く実質的なドルペッグ制を変更する可能性を示唆した。

 人民銀行は2005年7月に人民元を切り上げて以来、貨幣政策報告で、人民元相場については「妥当で均衡の取れた水準で基本的な安定を維持する」との考えを繰り返し表明してきたが、今回の報告にはそのような表現がなく、人民元の相場形成に関する基準が変更された可能性がある。

 新たな表現は「主体性、コントロール可能性、および漸進主義の原則に従い、国際的な資本フローや主要通貨の変動を考慮して人民元相場の形成メカニズムを改善する」とした。

 来週には米国のオバマ大統領が中国を訪問する予定で、ドル安を背景に、世界各国から中国に対して人民元の柔軟性拡大を求める圧力が高まっている。

 報告はさらに、緩和的な金融政策スタンスを維持する方針をあらためて表明するとともに、銀行システムの十分な流動性を維持する考えを示した。

 中国政府への助言も行っている対外経済貿易大学(北京)のDing Zhijie教授は表現の変更について、中国政府が08年半ば以来維持してきた事実上のドルペッグ制をやめる用意があることを示しているとの見方を示した。

 「昨年の為替相場政策は、非常時のための臨時の政策とみなすことができる。その政策を終了させる時期だ」

 教授はまた、為替相場の柔軟性を高めるため、中国人民銀行が引き続き人民元の改革を行うとの見通しを示し「国際的な圧力や経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を考慮すれば、短期的には人民元が上昇することを意味する」と語った。  続く...

 
 
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