JALは7422億円債務超過と作業部会試算、存続可能性問われる

2009年 11月 12日 12:18 JST
 

 [東京 12日 ロイター] 日本航空(JAL)(9205.T: 株価, ニュース, レポート)の実質債務超過額が7422億円に上っていると国土交通相の直轄組織「JAL再生タスクフォース」(作業部会)が最終報告書の中で明記していることが明らかになった。

 JALは現在、公的機関である企業再生支援機構の下で資産査定が行われ、同機構の支援で再建を図るかどうか検討されているが、巨額の債務超過額を解消するには、大規模な公的資金の注入が不可避とみられており、仮に注入が決まれば、再建後の新JALが存続可能なビジネスモデルを提示できるのかどうかが大きなポイントとして浮上しそうだ。

 <キャッシュフロー勘案した債務超過は2447─2793億円>

 作業部会は前原誠司国交相の直轄組織として発足し、資産査定を行ってきたが、10月29日付で同相に最終報告書を提出して解散した。

 ロイターが入手した報告書によると、JALグループの中核企業であるJALと日本航空インターナショナル、JALキャピタルの3社の資産合計は今年6月時点で1兆6967億円とされてきた。だが、年金の未認識債務や航空機関連の評価損、不動産の含み損などを考慮すると、実質債務超過額が7422億円にのぼると試算している。

 具体的には、航空機の退役もしくは売却した場合の評価損が合計2477億。機種別ではボーイング「747─400」型機が1671億円、ダグラス「MD─90」が584億円などとなっている。退役・売却予定の航空機リース取引に関する評価損も498億円ある。社宅や研修センターなど保有不動産も418億円の含み損を抱えている。

 ただ、金融機関への有利子負債が約7000億円にのぼる中で、7422億円と巨額な債務超過額を金融支援の必要額とみなすのは現実的でない、としてキャッシュフローベースの債務超過額を試算。将来予想されるキャッシュフローから有利子負債を差し引いた形での債務超過額を2447億円─2793億円と算出。この金額を前提に再建計画を作成している。

 JALグループの主力3社向けの金融機関の債権残高は、9月30日時点で総額6066億円。うち主力5行の残高は4684億円で全体の77%を占める。金額で最多なのは日本政策投資銀行だが、担保によるカバー率は77%。みずほコーポレート銀行の30%、三菱東京UFJ銀行の26%、三井住友銀行の21%などメガバンクと比べて担保によるカバー率が高くなっているのが特徴だ。  続く...

 
 
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