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国債発行53.5兆円へ、財政は「極めて深刻」=藤井財務相
2009年12月8日 / 04:56 / 8年後

国債発行53.5兆円へ、財政は「極めて深刻」=藤井財務相

 [東京 8日 ロイター] 藤井裕久財務相は8日の閣議後会見で、景気の悪化などに伴って2009年度税収が当初予算から9.2兆円下振れ、36.9兆円に減少するとの見通しを示し、これに伴う2次補正後の新規国債発行額は09年度1次補正後の44.1兆円から53.5兆円に拡大することを明らかにした。

 12月8日、藤井財務相は2次補正後の新規国債発行額が53.5兆円に拡大することを明らかに。1日撮影(2009年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 国債発行額が税収を大きく上回る異例の事態となり、藤井財務相は「日本財政は極めて深刻な状況」と危機感を表明した。 藤井財務相によると、8日に閣議決定した緊急経済対策を含む2次補正予算は15日に閣議決定する。税収の9.2兆円減は過去最大で、新規国債発行額53.5兆円も過去最大。国債発行額が税収を上回るのは終戦直後の1946年以来、63年ぶりの異例の事態となる。

 藤井財務相は、こうした日本の財政事情について「極めて深刻」と警戒感を示し、これから本格化する2010年度の予算編成作業に向けて「各大臣はあらためて査定大臣として経費の見直しに取り組んでほしい」と訴えた。

 厳しい財政状況のなか、10年度の予算編成にあたり、国債市場からの信頼確保の重要性をあらためて強調。10年度の新規国債発行額を麻生太郎内閣が決定した1次補正後の44兆円よりも減らすとの考えについて「変わっていない」とし、「国債を乱発することは国債市場の信頼を失うことになる。これは財政の健全化以上に大きな問題と認識しており、あらゆる努力をする」と語った。また、予算の年内編成が「非常に大事」とあらためて強調した。

 一方、2010年度の税制改正大綱については、予定していた11日よりも後ずれし、来週になるとの見通しを示した。

 財政支出の規模をめぐって調整が難航していた緊急経済対策は、8日の閣議でようやく決定した。政府は、当初与党に提示していた7.1兆円の財政支出について、8兆円程度を主張していた国民新党に配慮し、建設国債を財源に7.2兆円程度に引き上げた。事業規模は24.4兆円程度となった。

 藤井財務相は、国民新党との主張の違いで財政支出が拡大したことについて「3党連立ということだ」と述べるにとどめた。国債追加発行による規模拡大の市場への影響については「市場に影響はまったく出ていない」と指摘、むしろ事業規模24.4兆円を確保したことは株式市場や為替市場、国債市場などに「インパクトとして、いい影響を与えている」との認識を示した。

 政府は、日本航空(JAL)9205.Tへの金融機関などによるつなぎ融資や出資に対し、2次補正予算で7000億円程度の政府保証を手当てする方向で検討しているが、これに対して藤井財務相は「聞いていない」と明言を避けた。 

  (ロイターニュース 伊藤純夫記者)

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