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ギリシャの今年初の国債入札は不調
2010年1月13日 / 01:49 / 8年前

ギリシャの今年初の国債入札は不調

 [アテネ 12日 ロイター] ギリシャの2010年初の国債入札が、赤字・債務問題をめぐる懸念を背景に不調となるなか、投資家、労働組合、欧州連合(EU)の間で、同国に対する圧力が高まっている。

 同国の統計報告について問題を指摘したEUの文書を受け、16億ユーロ(23億4000万ドル)のギリシャ国債入札では、プレミアムが高まった。同国の銀行株も下落し、債務保証コストは上昇した。

 ギリシャはこれまでに債務格付けの相次ぐ引き下げで打撃を受けており、12日の入札は、国際的な支援なしに同国が引き続き、赤字と債務を賄う財源をどの程度容易に確保できるかを試す最初の試練となった。

 1年物財務省証券の入札で利回りは2.20%となり、10月の入札水準を129ベーシスポイント(bp)上回り、ディーラーの予想も上回った。これを受け、資金調達コストをめぐる懸念からギリシャの銀行株は下落した。

 ギリシャのミレニアム・バンクの財務担当者は「ベルギーが同じ期間の証券に対し0.77%支払っていることを考慮すると、1年物の利回りとしてはかなり不調な結果だ」と指摘した。

 EUの行政執行機関である欧州委員会は11日、ギリシャの財政赤字と債務の統計について、一段の修正が必要になる可能性があるとの見方を示した。ギリシャの統計に関する現在の制度には問題があり、政治的な干渉を受けやすいとしている。

 ベンチマーク10年債の対ドイツ連邦債利回りスプレッドは、12日の入札結果発表前に12bp拡大し229bpとなった。

 EU筋は12日、ギリシャの信頼性に欠ける統計報告をめぐり、欧州委員会が法的措置を講じる見通しだと語った。同筋は「恐らく、新たな侵害訴訟の手続きが踏まれるだろう。時宜を得た信頼性のある統計を提供することはEU法の下で義務付けられており、ギリシャは義務を怠った」と指摘した。

 一方、フィンランドのレーン次期EU経済・通貨問題担当委員は11日、欧州議会の承認公聴会で、ギリシャの財政赤字と債務問題について、非常に深刻な問題だと指摘したが、今のところユーロ圏の安定を脅かすには至っていないとの認識を示した。

 ギリシャ政府は市場や他のEU加盟国から赤字と債務の削減に向け、厳しい措置を取るよう迫られている。公務員労働組合は12日、緊縮財政政策に抗議するため、2月10日に時限ストを実施する計画を発表した。

 同国政府は、財政赤字を3年間で2009年の国内総生産(GDP)比12.7%から3%以下に削減する計画を来週初めにEUに提出する。

 ギリシャ公的債務管理庁(PDMA)が12日実施した1年物入札の利回りは2.20%と、10月13日の入札時の0.91%を上回った。26週間物の利回りは1.38%で、前回の入札の0.59%を上回った。

 応札倍率は1年物が3.05倍で、10月の4.44倍から低下。26週間物も5.99倍から4.87倍に低下した。

 アナリストは、今回の入札について、ギリシャの銀行の借り入れコストに影響を与えることから、国内の銀行株を圧迫したと指摘した。

 サイクロス証券のアナリストは「ギリシャの銀行がギリシャ政府より安いコストで借り入れることはあり得ない。12日の入札結果は、銀行の資本コスト上昇とネットでの金利マージン低下につながる見通しで、きょうの銀行株の下落を説明している」と語った。

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