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ギリシャ財政健全化計画、財政赤字GDP比を12年に2.8%へ引き下げ
2010年1月14日 / 16:23 / 8年前

ギリシャ財政健全化計画、財政赤字GDP比を12年に2.8%へ引き下げ

 1月14日、ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は、現在2ケタに達している同国の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を、2012年に2.8%まで引き下げることなどを盛り込んだ「3カ年財政健全化計画」を明らかにした。記者会見に臨む同相(2010年 ロイター/Yiorgos Karahalis)

 [アテネ 14日 ロイター] ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は14日、現在2ケタに達している同国の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を、2012年に2.8%まで引き下げることなどを盛り込んだ「3カ年財政健全化計画」を明らかにした。閣議で発表した。

 ギリシャは金融危機を受けて財政状態が悪化。格下げに見舞われ、借り入れコストも上昇している。市場やほかの欧州連合(EU)加盟国からは、財政立て直しのため抜本的措置をとるよう圧力が強まっている。

 財務相は「計画では、2010年の赤字は4%ポイント縮小し、対GDP比率は12.7%から8.7%に低下する」と説明。「2011年はさらに3%ポイント縮小、対GDP比率は5.6%となり、2012年は2.8%ポイント縮小して比率は2.8%に低下する」と述べた。

 「財政健全化計画」は15日に欧州委員会に提出する予定という。

 パパンドレウ首相は「向こう3年間の努力が、わが国の命運を決する」と表明し「目標は達成可能だ。われわれにはそれができる」と、意欲を示した。

 パパコンスタンティヌ財務相は、ギリシャの公的債務は2012年に減少し始め、2013年には対GDP比率が113.4%に低下する、との見通しを示した。

 閣議の模様がテレビで放映されている間にギリシャ国債の独連邦債との利回り格差は前日から約10ベーシスポイント(bp)拡大し270bpとなった。ギリシャ国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムも過去最大となった。

 シティグループのエコノミスト、ユルゲン・ミシェルズ氏は「見たところ、目新しい材料はあまりない。政府の赤字縮小への意欲が強調されているが、さまざまな疑問が残っている」としたうえで「投資家は、政府がいかに目標を達成するつもりかさらに具体的な情報が必要だ」と指摘した。

 <野心的な成長目標>

 財政健全化計画では、ギリシャの2012年のGDP伸び率が1.9%で、2013年には2.5%となることが前提とされている。

 キャピタル・エコノミクスのベン・メイ氏は「成長予測はかなり楽観的という感じがする。われわれは、景気が今年、悪化する可能性が非常に高いと考えている。今年は2%のマイナス成長、2011年もマイナス成長が続く可能性があると考えている」と述べた。

 財政赤字は政府が想定するように大幅に縮小する可能性は低いとみており、政府が何としても目標を達成しようとすれば、非常に深刻な景気後退を引き起こす恐れがある、と指摘した。

 投資家や格付け会社、欧州連合(EU)加盟国にとっては、計画に実現可能性があり納得できる構造的経費削減策が盛り込まれているかどうかが問題。

 財務相は、信用向上に向け、議会予算局の創設、予算執行を確実とするための「財政ルール」策定、主要省庁に月次報告を義務付けるなどの措置を提案した。

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