[香港 10日 ロイター] 英銀スタンダード・チャータード(スタンチャート)は10日付のリサーチノートで、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)(0857.HK)(601857.SS)が英国際石油資本(メジャー)BP(BP.N)を買収するのは、経済的合理性があり、ペトロチャイナのメジャー化を支援するとの見方を示した。
BPをめぐっては、米メキシコ湾の原油流出に関連するコスト急増に対応できるか懸念され、9日の米国市場でBPの米預託証券(ADR)(BP.N)は約14年ぶり安値に付けた。こうした状況下、買収の標的になるとの憶測が台頭している。
スタンチャートは「BP買収説が各種メディアで取り沙汰されるようになり、ペトロチャイナのBP買収についてさまざまなシナリオを検証してみた」とし「われわれは経済的合理性を主張する。ただ、実際の話となれば、かなり懐疑的な見方が出てくると予想する」としている。
スタンチャートによると、中国最大の石油・ガス会社であるペトロチャイナにとって、BP買収は、低成長企業からメジャーへの転換、1株利益の大幅増加につながる。
両社の間で資産の重複はない。ペトロチャイナがBPの推定埋蔵量に支払う額はコスト効率が高いとみなされている1boe(石油換算バレル)=7ドル未満ですむ。BPの生産量は中国の石油輸入の3分の1をカバーする規模という。
こうした要因はやがて、BPの株主にとって魅力的な保有株売却のチャンスになる、とスタンチャートはみている。
スタンチャートによると、BPとペトロチャイナ合わせた石油・ガス推定埋蔵量が、米エクソンモービル(XOM.N)を73%、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L)を187%ぞれぞれ上回る。
ただ、不確実要因もいくつか挙げている。
「主な不確実要因は、BPが米メキシコ湾の原油流出事故に関連して抱える債務。400億ドルに上る可能性があるが、キャッシュフロー(現金収支)への短期的影響は限定的であることを考えると、障害にはならないだろう」としている。
また「中国当局は(ペトロチャイナのBP買収を)支援するだろうが、米当局が独禁上の懸念を提起する可能性がある。買収を国益の観点から阻止すべきという主張にわれわれは合理性をみとめないが、各国の政治家の見解は違うだろう」とも指摘した。
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