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日本の財政改革、成功しなければ格付けにマイナス=ムーディーズ
2011年2月9日 / 10:58 / 7年前

日本の財政改革、成功しなければ格付けにマイナス=ムーディーズ

 2月9日、ムーディーズは日本国債の格付けについて、日本の債務縮小に向けた財政対応の欠如がネガティブな圧力となるとの見方を示した。写真は2008年12月、都内で(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 [東京 9日 ロイター] ムーディーズは、日本国債の格付け(Aa2、見通しは安定的)について、日本の債務縮小に向けた財政対応の欠如がネガティブな圧力となるとの見方を示した。そのうえで、日本政府の財政改革が成功しなければ格付けにとってマイナスになると語った。

 また日本政府が策定を進めている社会保障・財政改革に注目していると指摘。そのうえで立法化できなければ日本のソブリン格付けのマイナス要因になる可能性があるとの認識を示した。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスのソブリン・リスク・グループ・シニア・ヴァイスプレジデント、トーマス・バーン氏が9日午後、ロイターとの単独インタビューに応じた。

 バーン氏は、財政再建のためには高い経済成長が必要だが、経済成長だけではプライマリーバランスの黒字化を達成できず、財政措置が必要との見方を示した。

 また日本の財政問題が危機に発展するにはまだ時間があるとしながらも、日本政府は財政赤字を削減するための措置をとらなければならなくなるだろうと語った。

 日本の財政政策を妨げるような政治状況は格付けにとってネガティブになると指摘。一方で市場が納得するような財政赤字削減の取り組み示せば、格付けの支援となると語った。

 また最近の金利上昇について、日本の成長見通しによる国債利回りの上昇は格付けにとって中立であるとの考えを示した。半面、リスクプレミアムの高まりによる日本国債利回り上昇は格付けにとってネガティブであると述べた。

 またバーン氏は、同日行った記者懇談会で日本政府が策定を進めている社会保障・財政改革に注目していると指摘。「4月と6月の社会保障・財政改革が立法化できなければ格付けにマイナスの圧迫要因となる。国会を通らなかったといって(すぐさま)格下げすることにはならないが、可能性としては格下げやネガティブ・アウトルック、またネガティブ・アウトルックに近づくことを示唆しているということになる」と述べた。

 一方でスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が1月27日に日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けをAAからAA─に引き下げたことに関し、ムーディーズの格付けはS&Pよりも1ノッチ高い「Aa2」であるとしたうえで、これはデフォルトの確率が非常に低いことを意味すると語った。

 このほか、日本経済はおそらく回復の方向に向かっているが財政は非常に難しい状況にあるとの認識を示した。

*カテゴリーを修正して再送します。

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