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6月の豪雇用統計で失業率が予想下回る、悲観ムード後退
2009年7月9日 / 05:36 / 8年前

6月の豪雇用統計で失業率が予想下回る、悲観ムード後退

 7月9日、6月の豪雇用統計で失業率が予想下回り、悲観ムード後退。写真は5月、シドニーで(2009年 ロイター/Daniel Munoz)

 [シドニー 9日 ロイター] 6月の豪就業者数は、過去3カ月で最大の減少となった。失業率は2003年10月以来、ほぼ6年ぶりの高水準となった。企業が経費を削減するためフルタイム社員を削減した。

 オーストラリア連邦統計局が発表した6月の雇用統計によると、就業者数は季節調整済みで前月比2万1400人減少、失業率は5.8%に上昇した。フルタイム雇用者が2万1900人減少する一方、パートタイム雇用者は400人増加した。

 ロイターがまとめたエコノミストの予想は、就業者数が2万5000人減、失業率は5.9%となっていた。

 アナリストは、前向きな要素を指摘する。失業率は、1─3月期に1.1%ポイント上昇していたが、4─6月は小幅な上昇にとどまった。

 マッコーリーのシニアエコノミスト、ブライアン・レディカン氏は「事実上、労働市場は予想よりはるかに早く安定した」と指摘。

 失業率が8%を突破すると予想されていることについて「われわれの見方が正しければ8%をかなり下回る水準でピークを打つ。そうなると、経済や金利全般の見通しが変わる」と述べた。

 投資家もさほど失望しなかったようだ。豪ドルは小幅上昇、豪短期債先物は下落した。

 豪準備銀行(RBA、中央銀行)は7日の理事会で、国内経済が数カ月前の予想ほど弱くなく、世界経済も安定の兆しがでているとして利下げを見送った。しかし、雇用情勢が金融政策運営に及ぼす影響は大きい。失業率がより急ピッチで上昇すれば、豪中銀に追加利下げ圧力がかかる。アナリストによると、失業率が上昇している局面でRBAが引き締めに転換したことはこれまでないという。

 <悪くない結果>

 6月は就業者の減少幅も失業率も記録的高水準だったが、市場が予想したほど悪くなかった。

 コモンウェルス銀行のチーフエコノミスト、マイケル・ブライス氏は「6カ月前の予測と比べると雇用の減少はかなり緩やかだ。このため、6月の統計内容は特に悪くはない」と言う。

 年初からの累計減少数は3万9000人。米国の340万人と比べるとはるかに少ない。このため、失業率が8.5%まで上昇するとの豪政府予測は悲観的過ぎるとの声がアナリストからでている。

 コモンウェルス銀行のブライス氏は「政府の予測は悲観的過ぎると思う。われわれは、失業率は2010年初頭に7%近辺でピークをつけ、2010年の第3・四半期に初めての利上げがあると予測している」と述べている。

 企業は、好景気の時に適切な人材を確保することに苦労した経験から、経験や能力のある人材を手放すことに慎重となっていることも重要なポイント。

 業種・職種別の統計は6月分は発表されていないが、5月分をみると前年との比較で弱さが目立つのは製造業、公益事業、ホワイトカラー。政府関係、ヘルスケア、ホテル、建設の各部門は5月は純増だった。また状況が悪化したとみられている資源セクターも、鉱業部門の就業者数は前年比1万2800人の減少にとどまった。

 セントジョージのチーフエコノミスト、ベサ・デダ氏は「この統計を見ると、非常に底堅いと感じる。失業率は、これまで起こったことをもとに立てた予想ほど上昇していない」としたうえで、「RBAは現在は据え置き姿勢。次の変更は利上げだろうが、時期は来年になってからだと思う」と述べた。

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