中国がG8・G5で準備通貨の改革呼び掛け
[ラクイラ(イタリア) 9日 ロイター] 9日の主要8カ国(G8)と新興5カ国(G5)の会合で中国は、世界経済における準備通貨制度の改革を呼び掛けた。
胡錦濤・中国国家主席の代理を務める戴秉国・国務委員は、ドルを名指ししなかったものの、準備通貨制度の多様化や主要通貨間での比較的安定した為替レートを目指すことを明確に求めた。
中国側からの準備通貨制度の改革についての見解はこれまで中国人民銀行(中央銀行)の報告で示されていたものの、政府高官による公の場での言及は初めて。
中国外務省の馬朝旭・報道官が発表した声明によると、同国務委員は「われわれは準備通貨の発行・規制についてより良いシステムを持つべきだ。それにより主要通貨間の為替レートの相対的安定性を維持し、多様で合理的な国際準備通貨システムを推進できる」と述べた。
一方、ブラウン英首相は、準備通貨の選択肢をめぐる協議は各国が世界経済のリセッション(景気後退)脱却に向けて注力するなか、市場の動揺を防ぐため、長期的なものになるとの見解を示した。
同首相はサミット2日目の会合後、記者団に対し「われわれが深刻なリセッションから脱却しようと努力している現在の状況において、こうした調整を揺るがすことを示唆するような大きな変化が近く起こるという印象を与えたくない」と語った。
投資家は米経済の明るい兆しとドイツ連銀による社債購入の可能性に注目しており、外国為替市場は、戴国務委員のコメントには反応薄だった。
戴国務委員のコメントを発表した馬報道官は「準備通貨に関する中国の見解はこれまでさまざまな解釈があったが、たった今述べた内容が中国政府の正式な見解だ」と語った。 続く...












