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全米各地で子どもの宿題軽減の動き、全廃の学校も
2011年5月30日 / 05:13 / 6年前

全米各地で子どもの宿題軽減の動き、全廃の学校も

 5月27日、全米各地の学区で、生徒の負担軽減を目的に、週末や休暇中の宿題廃止が検討されている。写真はニューヨーク州ハンプトンベイズの自宅で宿題をする少女。2008年12月撮影(2011年 ロイター/Shannon Stapleton)

 [モントクレア(米ニュージャージー州) 27日 ロイター] 全米各地の学区で、生徒の負担軽減を目的に、週末や休暇中の宿題廃止が検討されている。放課後も子どもが多くの時間を勉強に費やしているとの苦情が親から寄せられているほか、教師からも試験準備としての勉強が「学び」の機会を奪っていると懸念する声も聞かれている。

 ニュージャージー州のギャロウェイタウンシップ学区は今週、週末と休暇中の宿題廃止を提案。カリフォルニア州プレザントンユニファイド学区も、宿題について抜本的な改革案を提示した。両学区の教育委員会はこれらの提案について、今夏にも一段と掘り下げた検討を行う予定。

 ワイオミング州グレンロックのグラント小学校などの一部の小学校はすでに宿題を全廃。ほかの小学校でも宿題の軽減が検討されている。

 プレザントン学区でカリキュラムなどを担当するジェーン・ゴールデン氏は「子どもたちは均衡の取れた生活を送る必要がある」と主張。同学区の成績は優秀で、中学生が毎晩4時間かけて宿題をこなすことに対しては親から怒りの声が上がっている。

 プレザントンでの提案によると、小学生に関しては週末と休暇中の宿題を全廃。中学生と高校生は休暇の延長を認めるとしている。また、子どもたちが宿題に費やす時間を制限するほか、教師に対しては生徒が一度に多くの宿題を抱えないよう、試験や課題を調整するよう求める。

 またギャロウェイは、子どもたちが宿題に費やす時間を制限するよう提案。小学校2年生は1日20分間など、学年に10分をかけた数字を宿題に充てる時間の上限とし、金曜には宿題を出さないとしている。

 宿題をテーマにした本の著者でミズーリ大学セントルイス校で教育学の准教授を務めるキャシー・バテロット氏は「休息時間、遊ぶ時間、そして家族との時間という点で、宿題(の多さ)は子どもの生活バランスをめちゃめちゃにしている」との考えを示し、宿題の軽減は子どもの成績に悪影響を与えず、むしろ良い結果につながるということに学校が分かり出したと語った。

 一方、宿題の軽減については否定的な意見もある。

 大学入学時の統一テストに向けて学校の授業だけでは十分な準備ができないとの見方から、宿題を減らすことで勉強に遅れが出るとの懸念が上がっているほか、ギャロウェイ学区の関係者は、子どもたちの勉強を見てあげることができる機会として、週末の宿題に対して肯定的な親もいると指摘している。

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