[昆明(中国) 1日 ロイター] 米アップル(AAPL.O)の直営店「アップルストア」を完全に模倣した偽店舗の存在が明らかになった中国雲南省の昆明市に、今度はスウェーデンの家具大手「IKEA(イケア)」のコンセプトをそのまま真似した家具店が登場した。
偽アップルストアとは違い、問題の家具屋は店の名前こそ本家とは違う名前を掲げているが、IKEAの象徴とも言える青と黄色をコンセプトカラーに使い、実際の部屋のように家具を配した展示スペースや、メモ用の小さい鉛筆、店内の案内表示に至るまで、驚くほどIKEAに似せて作ってある。また、店内には本家同様にカフェテリア方式のレストランもあり、スウェーデン名物のミートボールやサーモンの代わりに、中国風の豚肉や卵の料理が出されている。
この「偽IKEA」は、中国で新たな海賊行為が広がっていることを象徴する存在と言えそうだ。手練手管を使う中国の違法コピー業者はもはや、高級バッグやDVDの海賊版を作るだけではなく、成功を収めた欧米小売企業のコンセプトを丸ごとコピーするようになっている。
コンサルティング会社ブーズ・アンド・カンパニーの小売業アナリスト、Adam Xu氏は「偽物商品は例によって多いが、リテール業態では今やサービス面の模倣も増えている」と述べた。
<欧米ブランドへの憧れ>
昆明市でのこうした偽店舗の存在は、欧米ブランドに対する中国人の飽くなき欲求を浮き彫りにしている。特に、まだ欧米ブランドが本格的に浸透しておらず、富裕層の多い沿岸部から離れた小規模の都市でその傾向は強い。
モニター・グループ(香港)の中国小売部門アナリスト、トルステン・ストッカー氏は「こうした偽店舗の存在は、これらブランドの商品やコンセプトへの需要があることを示している」と述べた。
模倣される側の企業にとって問題なのは、偽店舗で売られる商品がたとえ本物だとしても、顧客のブランド経験をコントロールできない点にある。
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