インタビュー:東レの炭素繊維、2010年以降は基幹事業に

2007年 07月 6日 16:44 JST
 

 [東京 6日 ロイター] 東レ(3402.T: 株価, ニュース, レポート)の複合材料事業本部長、上浦正義専務は6日 ロイターのインタビューに応じ、炭素繊維事業は、売上高営業利益率20%程度を維持しながら、積極的に投資していく姿勢を示した。

 拡大する航空機用途では、8日にロールアウトするボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)の787型機に続き、エアバス(EAD.PA: 株価, 企業情報, レポート)のA350型機についても、炭素繊維樹脂含浸シート(プリプレグ)の供給メーカーとして参加を目指したい、との意向を示した。

 現在行っている設備増強は、2008―2009年に立ち上がってくる。上浦専務は「2010年以降から東レの基幹のひとつになってくる」と述べ、事業の広がりに自信を示した。

 世界最大の航空機メーカーである米ボーイングが開発していた次世代中型機「787ドリームライナー」の1号機が8日(日本時間9日)にロールアウトする。ボーイングによると、6月19日時点で受注数は45社から634機にのぼっており「想定以上の速さで受注がきている」(業界関係者)という。

 787型機は、機体に占める炭素繊維のコンポジット化比率が50%と高く、1機あたり30トンの炭素繊維(炭素繊維強化樹脂は約35トン)を使う。これは、従来機の5倍にのぼる。従来機種に比べて軽量化が実現でき、燃料価格高騰が続く中で、燃費効率を20%改善できる点が評価されている。

 東レはボーイングとの間で、2021年までの16年間にわたり、787型機向け炭素繊維、炭素繊維樹脂含浸シートのプリプレグを独占供給する契約を結んでいる。東レは、現在、787型機の生産のために、8カ国、15社に向けて、炭素繊維とプリプレグを供給している。

 <設備投資は上振れ含み>

 炭素繊維は1万3100トンの生産能力を有しているが、現在、日米仏で4800トンの設備増強を計画しており、2008年12月には1万7900トンの供給体制となる。プリプレグは、現在2220万平方メートルの生産能力を09年1月に3380万平方メートルに高める。  続く...

 
 

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