HOYAの中間期、製品価格下落などで10%の営業減益
[東京 29日 ロイター] HOYA(7741.T: 株価, ニュース, レポート)が29日発表した2007年9月中間期の連結営業利益は、前年同期比10.6%減の494億円だった。為替差益があったものの、主力のエレクトロオプティクス事業が足を引っ張った。メリルリンチは491億円と予想していた。
中間期の売上高は前年同期比3.7%増の1987億円、経常利益は同2.5%増の520億円、当期利益は同14.1%減の381億円だった。経常利益は為替差益により増益、当期利益は前年同期に工場売却益があった反動で減益となった。
中間期は主力のエレクトロオプティクス事業で、液晶パネル製造に用いる大型マスクの価格下落に加え、新方式のHDD(ハードディスク駆動装置)に対応するガラスディスクの立ち上げが遅れた。本来なら前年同期比17%の営業減益だったが、為替差益に救われ減益幅は10.6%にとどまった。
会見した江間賢二CFO(最高財務責任者)は「大型マスクは相変わらず価格が下がっているが、製造効率や技術がよくなっているので(下期は)利益面では悪くないだろう」と述べた。また、レンズ事業の主力が携帯電話のカメラ用から好採算のデジタルカメラに移っていることも、利益にプラスになりそうだという。
HOYAは08年3月通期の営業利益見通しを開示していない。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト7人の予測平均値は、前年実績比6.9%増の1147億円となっており、中間期実績の進ちょく率は50%を切っている。
HOYAは同日、ペンタックス7750.Tを08年3月31日に吸収合併すると発表した。当初は完全子会社化する計画だったが、ペンタックスの各事業部をHOYA本体に組み入れたほうが、迅速な経営ができると判断した。HOYAは、HOYAとペンタックスを除くペンタックス株主に対し、1株につき770円を交付する。ペンタックスは11月30日で上場廃止となる。ペンタックスブランドは存続させる。
ペンタックスの谷島信彰社長は会見し、ペンタックスの社名が消えることについて「いちばん大切なのはペンタックスのブランドを強くすることであり、以前からその考えに変わりはない」と述べた。そのうえで「合併のほうが機動性や柔軟性を担保できると考えた」と語った。
HOYAはペンタックス買収で発生するのれん代を467億円と算定。10年で均等償却する。
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