東京市場でドル一時108.58円、2年半ぶり円高水準を更新
[東京 21日 ロイター] 午後5時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から円高が進み、109円付近で取引されている。サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題をきっかけとする金融市場の混乱が続き、この日の取引ではドル売りとリスク回避の円買いが強まった。
ドル/円は、海外勢の取引が本格化した午後5時過ぎの取引で一時108.58円まで下落。2005年6月以来、2年半ぶりのドル安/円高水準をつけた。
東京市場ではドル売りが強まった。前日海外の流れを引き継いでドル売り地合いが続く中、21日付の米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙電子版が、ポールソン米財務長官が2008年には住宅ローンの債務不履行件数が07年に比べて著しく増加するだろうとインタビューで発言した、と報じたことなどが手掛かりとなった。
ドル/円は日本時間午後の取引で108.80円まで下落し、2005年9月以来、約2年2カ月ぶりのドル安水準を更新。午後5時過ぎにはさらにドル安/円高が進み、108.58円と2005年6月以来、2年半ぶりのドル安水準をつけた。ドルは日中の取引から全面安となり、ユーロ/ドルが1.4856ドルまで上昇して史上最高値を更新。主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数も一時74.953まで低下、9日につけた過去最低水準を更新した。
ドルは前日海外市場でも大きく下落。サウジアラビアの新聞アル・リヤドが、サウジアラビア当局はドルペッグ制をめぐる湾岸諸国の懸念を受け、通貨リヤル切り上げの検討に着手した可能性があると伝えたこと、サブプライム問題による金融機関の損失計上のうわさ、米連邦準備理事会(FRB)が公表した経済見通しで2008年の経済成長予想レンジが下方修正されたことなどを手掛かりに、ユーロ/ドルは最高値を更新していた。
21日の取引では円買いも強まった。サブプライム問題に対する懸念の高まりなどを背景に、日経平均株価が一時400円を超える下げとなり、終値で年初来安値を更新したほか、日本を除くアジア太平洋のMSCI株価指数も3%近い下落となるなど、アジア株が軒並み安となったことが背景。夕方の取引でも欧州株が軒並み1%を超える下げとなったことで、円買いがさらに進んでいる。
最近の外為市場では、株安は投資家のリスク回避姿勢を強め、円キャリートレードの解消圧力が強まるとの見方から、円買い材料とされている。
ユーロ/円は朝方の高値163.16円から午後5時過ぎには一時160.90円と2円超、英ポンド/円は同227円半ばから223円後半まで3円半程度、豪ドル/円が98円前半から95円前半まで3円程度下落するなど、円はドル以外の通貨に対しても急速に値上がりした。 続く...












