大手銀決算はサブプライムで明暗、みずほFGは1700億円の損失も
[東京 21日 ロイター] 大手銀行グループの決算が21日出そろったが、北米のサブプライムローン関連の損失が明暗を分ける結果となった。みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)や新生銀行(8303.T: 株価, ニュース, レポート)は損失計上を一因に2008年3月期業績予想の下方修正に追い込まれた。
一方で、三井トラストホールディンス(8309.T: 株価, ニュース, レポート)やりそなホールディングス(8308.T: 株価, ニュース, レポート)の影響はほぼゼロとなった。欧米有力銀行が受けた打撃と比べれば、影響は大きくないものの、火の手の収まらないクレジット市場の混乱で影響がさらに拡大する可能性もある。
<みずほFGと新生銀行、下方修正に>
最大の打撃を受けそうなのはみずほFGで、損失計上見込み額は通期で1700億円に上る。決算会見で前田晃伸社長は「(不良債権問題で危機にあった)4年前だったら大変なことになっていた」とその影響の大きさを語った。下期に計上を見込む1000億円の損失は、欧州のみずほ証券が展開する証券化業務で発生。欧米でLBO(買収先企業を担保としたローン)業務を展開していたみずほCBが234億円の引当金を計上した。同グループは世界的な規模で投資銀行業務を強化する方針だったが、それが完全に裏目に出た格好だ。
前田社長は「(引き当てなどを)保守的に見ている」として、追加損失が出る可能性はないとの見通しを示したが、「保有する残高が大きいので、クレジット市場の動向次第では、さらに損失が膨らむ可能性もある」(運用会社の銀行アナリスト)との懸念もある。
新生銀行も打撃は大きい。9月中間期でサブプライム関連の引当金などで198億円の損失を計上。9月末時点で、関連投融資は435億円、証券化商品が274億円、貸出残高は133億円となっている。ティエリー・ポルテ社長は「現段階は予想する時期ではない」と述べ、下期の損失見込み額を明らかにしなかった。同行は、公的資金注入行として金融庁から収益目標を課せられており、08年3月期に大きな損失が発生し目標未達になると経営陣の退陣に発展しかねず、厳しい経営環境に直面することになった。
<三井住友は売り抜けでセーフ、三菱UFJは下期の損失はないと想定>
間一髪でサブプライムローン関連商品を売り抜け、巨額損失を免れたのが三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)だ。CDO(債務担保証券)などの証券化商品3500億円を第1・四半期に売却。40億円の損失が出たものの、北山禎介社長は「反省点もあるが、適切なオペレーションにより大きな損失を回避できた」と説明した。それでも通期では870億円程度の損失を見込む。 続く...












