11月首都圏マンション発売戸数は-43.6%、97年9月以来の下げ幅
[東京 13日 ロイター] 民間の不動産経済研究所が発表したマンション市場動向によると、11月の首都圏マンション発売戸数は3868戸で、前年比43.6%の減少となった。減少幅は97年9月以来の大きさだった。
同月の首都圏のマンション契約率は64.0%で、好不調の分かれ目とされる70%を4カ月連続で下回った。
マンション販売在庫数は8669戸で、前月比87戸の増加となった。1戸あたりの価格は4684万円となり、前年比で11.7%上昇した。
供給減少の背景には、人気の高い東京都区部でのデベロッパーの物件売り惜しみがある。一方、郊外では在庫積み上がりによる在庫調整圧力があるが、来年に供給を先延ばしする動きも出ているという。
契約率は前月比で1.5ポイント上昇したものの、70%を下回る水準で低調に推移している。区域別にみると、都区部が71.0%と小幅に70%を上回ったほかは、すべて70%を下回った。埼玉の契約率の低さが目立ち、4カ月連続で60%を下回っている。
同研究所では、足元の供給減少を踏まえてこれまでの見通しを下方修正し、07年全体では6万0300戸を見込んでいる。この数値は、マンションの大量供給が始まった1994年以来で最も低かった98年(6万6308戸)を大きく下回る。12月の発売戸数は、昨年12月の1万0259戸を大きく下回る7500戸前後を見込んでいる。
改正建築基準法施行でマンション着工が遅れているが、その影響は足元の供給に出ていないという。同研究所は来年の見通しに関連して「今年売っていない未発売在庫という部分や、改正を受けた着工の激減の影響は当然出てくる」との見方を示している。影響を踏まえた来年の供給見通しは20日に発表するが、今年の水準と比べると「下がると見ざるを得ない」と指摘。着工の減少が「来年の1月から回復するかというと、それは考えにくい」としている。
一方、近畿圏のマンション発売は前年比4.0%減の2332戸となった。契約率58.9%と今年最高だった10月(78.1%)から低下した。
(ロイター日本語ニュース 記事執筆:武田 晃子、編集:石田 仁志)
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