サブプライム問題受けた資本増強、今後は地方銀行なども必要に
[ニューヨーク 27日 ロイター] サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)関連で多額の評価損を計上した金融機関などが相次いで資本増強策を発表している。アナリストは、米大手銀行や証券会社は差し当たり、必要な増資をほぼ終えたとみているものの、今後は金融保証会社や地方銀行が資本増強を迫られる可能性があるとみている。
直近では、米メリルリンチMER.Nが24日、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングス[TEM.UL]と米資産運用会社デービス・セレクテッド・アドバイザーズから最大62億ドルの出資を受け入れると発表。
シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)、UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)なども、すでに湾岸地域やアジアの国家投資ファンドなどから資本注入を受けている。
今後資本増強に踏み切ることが予想されるのは住宅ローン保証会社だ。シークリフ・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ジェームズ・エルマン氏は、住宅ローン保証会社の株価は簿価を大きく下回っており、市場では増資の可能性がうわさされていると指摘。ローン保証を受けている銀行が評価損の計上を防ぐため、資本注入に動く可能性もあると述べた。
金融保証会社の株価も簿価を下回っている。金融保証会社は、保証対象のモーゲージ債や債務担保証券(CDO)のデフォルト(債務不履行)が増加するに伴い、保証能力が低下するリスクを抱えている。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今月、ACAキャピタル・ホールディングスACAH.PKの格付けを投機的等級に引き下げた。また、アンバック・フィナンシャル・グループ(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)は前週、資本増強策を検討していると表明した。
投資銀行については、ベアー・スターンズBSC.Nが増資を行う可能性があるとの見方がアナリストの間で出ている。ベアーは9―11月決算で19億ドルの評価損を計上、損益は8億5400万ドルの赤字となった。26日付ウォールストリート・ジャーナル紙は、ベアーはテマセクの関係者と協議を行ったが、合意には至らなかったと報じた。
シークリフのエルマン氏は、ベアーは訴訟やさらにモーゲージ関連損失が膨らむ可能性を考えれば、大幅なディスカウント価格で株価を売却せざるを得ないかもしれない、と指摘している。
一方、アナリストは、メリルなどすでに増資を行った企業も、評価損がさらに膨らめば、再び増資を行う必要があるかもしれないとみている。 続く...












