米FRBの緊急利下げ、「バーナンキ・プット」の表れか

2008年 01月 28日 19:08 JST
 

 [ワシントン 27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が先週実施した緊急利下げで、FRBが株式市場の大幅下落阻止に傾いているとの認識が市場で強まる一方、元ディーラーによる不正取引で仏銀大手ソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)が巨額の損失を計上したことを受け、株式市場の状況は一段と悪化している。

 21日の世界の株式市場の急落を受け、FRBは22日、約23年ぶりの大幅利下げを実施した。

 モルガン・スタンレーのエコノミスト、リチャード・バーナー、デビッド・グリーンローの両氏は25日付のリポートで「ソシエテの元ディーラーによる不正取引のポジション解消が先週の株安の一因となったことが判明し、新たな『バーナンキ・プット』が表れているとの認識が強まった」と指摘した。

 証券の損失を限定するプット・オプションをトレーダーが利用するように、FRBは利下げにより投資家を株価急落から保護するという「バーナンキ・プット」という考え方が市場にはある。

 1998年のロング・ターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の経営破たんを受け、当時のFRBは積極的に利下げしたが、市場保護政策を実施したとしてグリーンスパン前議長を批判する向きもいた。

 バーナンキ議長が率いるFRBの現在の政策についても同様の印象があり、将来是正するには犠牲が伴うのではないか、つまり将来必要以上に利上げすることを余儀なくされるのではないか、との批判も一部に出ている。

 <最も効果的な実践方法>

 FRBは22日、株式市場の取引開始前に0.75%ポイントの大幅利下げを実施し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を3.5%に引き下げた。その時点で株式先物相場は、米国株式市場が海外株安を受けて大幅に下落することを示していた。  続く...

 
 
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