「武藤総裁」容認報道、憶測記事で理解できない=菅民主党代表代行

2008年 01月 31日 17:09 JST
 

 [東京 31日 ロイター] 民主党の菅直人代表代行は31日、党本部で会見し、3月19日に任期が切れる福井俊彦日銀総裁の後任人事について「政府は武藤敏郎副総裁の昇格で最終調整、民主党も容認する見通し」とした一部報道について、「どうして憶測記事が出てくるのか理解できない」と述べ、不快感を示した。

 後継人事の手続きについて民主党は、18日の小沢一郎代表と菅代表代行や鳩山由紀夫幹事長らとの懇談で、最終決定の際には同3役懇に政府案を諮ったうえで賛否を決める手続きを確認しているが、菅代表は「小沢代表が3役懇を召集した以降(後継人事に関する)正式な話は一切聞いていない」と述べ、様々な観測報道を理解できないとした。

 そのうえで資質などに関しては「日銀の役割は大変重く、同時に政府との関係で独立という議論がある。個人の資質の問題もある」と述べ、「政府なり、しかるべきところから選択肢が示されたなかで議論のうえ決めましょうということであるので、今、個人的に言うことは控えたい」と述べた。

 財・金分離を主張してきた民主党内からは、財務次官経験者の武藤副総裁の昇格には難色を示す声も出ていた。一方で、武藤氏も選択肢として排除しないとの声も多く聞かれる。

 財務省出身者の是非についてあらためて問われ、菅代表代行は「金融庁を(旧大蔵省から)分離することに私自身も関与してことは十分記憶している。加えて、中央銀行の特別な位置もある。同時に総裁としての必要な能力・経験、それらを総合して判断の材料にすべきだ」と述べるにとどめ、財務省出身を理由に排除する考えがないことを示唆した。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子編集委員)

 
 
Photo

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ