新日鉄の07年度会社予想は未達の可能性、08年度の増益復帰は見方分かれる
清水 律子記者
[東京 26日 ロイター] 新日本製鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)が2008年3月期連結経常利益見通し6000億円を引き下げる可能性が出てきた。年明け以降も原材料価格の上昇が続きコスト負担が増加しているとし、複数のアナリストは会社予想の達成を困難と見ている。
一方で、09年3月期も大幅なコスト増が見込まれるなか、増益基調に復帰するかどうかは、見方が分かれている。新日鉄は、3月6日午後1時半に08年3月期業績の見直しを発表する。
<アナリストは経常利益を5900億円程度と予想>
新日鉄は、税制改正による減価償却費負担増などの特殊要因があるものの、08年3月期の連結経常利益は前年比0.4%増となり、4期連続の過去最高益更新を見込んでいる。しかし、予想を上回る原材料高や海上輸送運賃上昇が続いていることで、減益の可能性が指摘され始めた。複数のアナリストは5900億円程度の見通しを示している。
三菱UFJ証券シニアアナリストの原田一裕氏は、経常利益見通しを6200億円から5900億円(前期比1.3%減)に引き下げた。「第3四半期に続き、第4四半期も原材料コストの上昇が収益を圧迫すると予想。特に、海上輸送運賃(フレート)の上昇の影響が大きい」と指摘する。
UBS証券アナリストの山口敦氏も「鉄くず価格が足元で上昇傾向にあり、(新日鉄は)業績予想を引き下げる」とし、経常利益を5910億円(同1.2%減)と予想している。鉄くずは、昨年12月初旬に1トン当たり3万5000円だったが、直近では4万2000円に上昇している。みずほ証券シニアアナリストの松田洋氏や日興シティグループ証券アナリストの城野俊之氏の予想も5900億円だ。
新日鉄が1月下旬に公表した4―12月決算では、経常利益の進ちょく率は72%だった。増田規一郎副社長は1月28日のロイターの取材に対し「もう少し良くなるかと思っていたが、ほぼ予定通り」と述べ、第4四半期は「原料の動向を見極めたい」と慎重な姿勢を示していた。 続く...












