五輪=北京大会、選手は大気汚染という強敵とも勝負へ

2008年 02月 28日 18:36 JST
 

 [ワシントン 27日 ロイター] 8月に開幕する北京五輪では、競技が行われる会場などの大気汚染が懸念されており、各国チームは競技直前まで別の国で合宿するなど、さまざまな対応策を練っている。

 米国オリンピック委員会(USOC)のダリル・シーベル氏は「質の悪い空気に慣れるためにできる特別なことは一切ない。トレーニングの観点から言えば、選手が健康へのリスクを冒さずにできることは何もない」とコメント。米国チームは、北京の空気が「安全かつ一流の競技にふさわしい水準」になるよう期待していると述べた。

 五輪選手用のトレーニングセンターがあるコロラドスプリングスで電話取材に応じた同氏は、選手が活性炭フィルター付きのマスクを着用する必要はないと指摘。その上で「8月に現地入りするまで、空気の質を予想する手だてはない」と述べ、あらゆる対策を排除しない方針を示している。

 北京の8月の平均気温は29.5度。選手たちは高温多湿な環境での戦いを強いられることが予想される。ただ、8月は雨が降る可能性も高く、そうなれば空気の汚れは多少緩和されるかもしれない。

 北京当局は、大気汚染対策に総額1200億元(約1兆7800億円)を投じている。地元住民の1人は「今は空気の状態がとてもよくなった。50年前に北京に来たときは、汚れた道を歩くときは目を開けることもできなかった」と語った。

 当局は五輪開催中、北京市内の車の交通量半減を計画しているとされる。さらに北京と周辺地区に対して当局は、7月下旬からの2カ月間は産業による大気汚染を減らすよう命じている。

 <7カ国が日本で合宿>

 国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は先に、長時間にわたる持久戦を選手に強いる競技などでは、大気汚染が危険な状態となった場合、スケジュールが変更される可能性を示唆。ただ、同会長は1984年ロサンゼルス大会や1988年ソウル大会での大気汚染、2004年アテネ大会での高気温を例に挙げ、環境的な問題は北京大会に始まったことではないとも指摘している。  続く...

 
 
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