日経平均は反発、幅広い買い戻しも底入れ感乏しく
[東京 11日 ロイター] 東京株式市場では、日経平均が反発。ドル安/円高や米リセッション懸念から一時は10日に続いてザラ場の昨年来安値を更新したが、売り一巡後は輸出関連株を含めて幅広く買い戻しが入った。
ただ、先行き不透明感が強いことから自律反発の域を出ないとの見方が多く、本格的な底入れ感にはつながっていない。
東証1部騰落数は値上がり1006銘柄、値下がり599銘柄、変わらずは115銘柄だった。
ドル安/円高や米リセッション入りへの懸念が続き、トヨタ自動車7203やキヤノン7751は売り気配のスタート。日経平均は一時1万2300円台まで下落してザラ場の昨年来安値を更新した。
しかし、日経平均は、直近高値である2月27日高値からきょうつけた昨年来安値まで1752円下げている。下げピッチの速さに市場では警戒感も出ており「テクニカル的に反発してもおかしくない」(投信)局面でもあった。このため、売り一巡後はこのところ売り込まれた鉄鋼株や非鉄株などに買い戻しが入り、日経平均は切り返した。その後、買い戻しは自動車株やハイテク株などの輸出関連株や銀行株にも広がり、日経平均は1万2600円台を回復した。
ただ、市場では「短期的なリバウンド」(インベストラスト代表取締役、福永博之氏)との見方が多く、本格的な底入れ感は出ていないという。ドルは株式市場の取引時間中は目だった動きをみせず「自動車株への買いをみると、101円台までのドル安/円高は織り込んだ」(インベストラスト、福永氏)という。しかし、参加者は1ドル=100円割れへの不安を拭えない。米景気改善への展望も開けず「不透明感があるうちは本格的な底入れ感は出にくい」(準大手証券)という。
個別では、新日本製鉄5401など鉄鋼株が堅調。トヨタ自動車7203やソニー6758など輸出関連株も全般にしっかり。アステラス製薬4503など薬品株はさえないものが目立つ。
三菱地所8802が買われた。住友金属鉱山5713も高い。グッドウィル・グループ4723はストップ高。三菱商事8058は小安い。NTTドコモ9437が軟調。住生活グループ5938が大幅安。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子記者)
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