参院不同意で武藤総裁案がいったん白紙に、白川氏の総裁代行で空席回避も

2008年 03月 13日 07:43 JST
 

 [東京 12日 ロイター] 衆院は13日に本会議を開き、武藤敏郎・日銀副総裁の総裁昇格案を採決する。すでに参院が12日午前に武藤氏の総裁昇格と伊藤隆敏・東大大学院教授の副総裁就任を民主党など野党の反対多数で「不同意」としており、衆院が同意しても武藤総裁案は白紙に戻る。

 一方、白川方明・京大大学院教授の副総裁就任は参院で同意されたため、衆院の同意で白川副総裁の就任だけが決まる。19日までに総裁が決まらない場合、日銀法の規定により、白川氏が総裁の職務を代行する。 

 与党は12日午後、幹事長・国対委員長会談を開き、日銀総裁・副総裁後任人事に関する政府案の採決を行う衆院本会議について、13日開催や本会議での採決後に、政党間協議ができるよう野党側に申し入れることなどで合意。夕方の衆院議院運営委員会理事会で、13日正午からの本会議開会を決定した。

 福田首相は12日夜、官邸内で記者団から、白川副総裁だけを発令して、白川氏を総裁代行として当面、乗り切っていくのかと問われ、「国会でいろいろ話し合っている最中だ」と政党間協議など国会の交渉を見守っていく考えを示した。

 <鳩山民主幹事長、新候補なら党首会談の可能性に言及>

 こうした政府・与党の呼びかけに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は12日、TBSラジオに電話出演し、日銀総裁人事に関する党首会談の可能性について「(総裁任期の)19日までに(決めたい)ということで、政府・与党が全く策がないという話になった時に、党首会談を100%固辞するつもりはない」と前向きな姿勢を示す一方、政府が武藤氏以外の総裁候補を新たに提示することが条件になるとの考えを示した。

 ただ、政府・与党では「政府としては最善の案を提示させていただいた。これについて、(野党の)理解を得る努力を続けることが今必要なことだ」(額賀福志郎財務相)と武藤総裁案の再提示を求める声も、依然として強い。

 これに対し、直嶋正行政調会長は、与党が民主党に呼びかけている日銀総裁人事に関する政党間協議について「どういう趣旨で(与党が)言っているかわからないが、同意人事は政党同士で話し合って決めるものではない。あくまでも内閣が国会に提案し、国会が判断するもの」とした上で「本来、政党間協議というものは、考えづらい」と与党の呼びかけに応じるつもりはないとの認識を示している。  続く...

 
 
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