ドル99円半ば、利益確定の買い一服
[東京 19日 ロイター] 午前のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点からドル安/円高の99円半ばで取引されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て強まった利益確定に伴うドル買いの動きが一服。東京市場は上値の重い展開となった。
買い戻し一巡後は短期筋の売買が活発化し、ドルは狭いレンジ内を激しく上下した。
ドル/円は早朝の取引で一時100.45円まで上昇。14日以来のドル高水準をつけた。1%を超える利下げ予想もあったFOMCの利下げ幅は0.75%にとどまったものの、ゴールドマン・サックス証券(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)など大手金融機関の決算や2月米住宅着工件数などの経済指標が事前予想を上回ったこと、米株の大幅上昇などを受けて、前日海外の終盤からドル高/円安が強まった流れを引き継いだ。
しかし、日中にかけてドルは99円半ばへ反落。この日の高値から1円を超える円高となった。ドルは前日東京の安値96円後半からきょう早朝までに3円半、17日につけた12年7カ月ぶり安値からは4.68円の円安が急速に進んだことで、上値では短期筋の利益確定に伴うドル売りが強まった。市場筋によると、アジア系ファンドや輸出企業の売りも目立った。
市場では、前日海外からきょう早朝にかけてのドル買い/円売りは「(FOMCで)イースター前のひと勝負が終わったというポジション調整だった」(証券)との声が複数出ている。三井住友銀行・市場営業部直物為替グループ長の高木晴久氏は「協調利下げや公的資金の投入などがないと、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題をきっかけとするドル売りが続くという大局観は変わらない」と話している。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドのヘッドオブFXストラテジー、山本雅文氏は米連邦準備理事会(FRB)が4月に0.5%、6月にも0.25%の追加利下げを実施すると予想。「金利面でドルが不利な状況は変わらない」と見る。
ロイターが大企業400社を対象に実施した3月ロイター企業調査によると、4─6月期の為替予約を「全くしていない」との回答が66%を占めた。水準は前年並みだが、市場では「個人投資家など円の売り手の存在感が薄れており、需給的にも輸出企業など円の買い手が注目されやすい。東京市場のドル/円反発時は上値が重くなるかもしれない」(外銀)との声が出ている。同調査では、2008年度の社内レート中央値はドル/円が108円、ユーロ/円が158円となった。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
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