日経平均は反落、手がかりに乏しく薄商い
[東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落。市場推計で100円程度の権利落ち分があったため、それを考慮すれば実質はしっかりした動きとなった。午後はインドや香港株が小じっかり推移したことや、為替がやや円安に傾いたことなどから大引けにかけて下落幅が縮小したものの、手がかり不足で薄商い。
東証1部の売買代金は1兆7815億円と、再び2兆円を割り込んだ。「薄商いの中、少数の特定プレーヤーの動きで相場が動き、手を出しにくい相場」(準大手証券)となった。
東証1部騰落数は値上がり700銘柄に対し、値下がりは912銘柄。変わらずは100銘柄だった。
きょうは終日安値もみあいの展開となった。権利落ち日で、実質新年度入りしたとも言えるが、4月の日銀短観や欧米金融機関の1─3月期の決算発表などを控え、「新年度資金がすぐに動きだす様子はない。慎重に見極めるべきイベントが多く、様子見になっている」(大手証券)という。
日銀短観3月調査については、景況感・設備投資計画ともにかなり弱いとの見方が大勢だ。ロイターがまとめた民間シンクタンクの予測では、大企業・製造業の業況判断DIはプラス13、非製造業DIはプラス11となり、ともに12月(それぞれプラス19とプラス16)から大幅に悪化する見通しで、「国内ファンダメンタルズの減速が市場で強く意識される可能性が高い」(国内投信)との見方があった。
米連邦準備理事会(FRB)が米ベアー・スターンズ(BSC: 株価, 企業情報, レポート)の不良債権を分離する受け皿会社を作るとの対策を打ち出したことなどを受けて市場心理は悪くはないものの、積極的に上値を追っていくエネルギーには乏しい。「過度の不安心理は後退したが、改善に転じたわけではない。慎重なスタンスは当面続く」(明和証券シニア・マーケットアナリストの矢野正義氏)との声が聞かれた。
個別では、ソニー6758、キヤノン7751、トヨタ自動車7203など主力輸出株が軟調だった。みずほフィナンシャルグループ8411などメガバンク株も総じてさえない。三菱商事8058など商社株や、住友金属鉱山5713、新日本製鉄5401はしっかり。
(ロイター日本語ニュース 石渡亜紀子記者)
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