日経平均は小反発、ドル高/円安を手掛かりに先物買い

2008年 04月 7日 11:40 JST
 

 [東京 7日 ロイター] 午前の東京株式市場では、日経平均が小反発。朝方は101円台だったドルが102円台へとドル高/円安に振れたことで先物への買いが強まった。東証1部売買代金が1兆円を割り込む薄商いのため、先物の影響が大きくなっている。

 ただ、原材料高によるコストアップ懸念から鉄鋼株が売られるなど、センチメントは必ずしも明るくはない。午後は、3日につけた直近高値(1万3389円90銭)を抜けられるかどうかが焦点になるという。

 前場の東証1部騰落は、値上がり906銘柄に対して値下がり679銘柄、変わらずが132銘柄となった。

 3月の米雇用統計は事前予想以上の雇用悪化を示したが、米国株が底堅く引けたことで、市場では「日米株価はすでに米リセッション入りを織り込んだ」(大手証券)と安堵の声が広がった。このため、東京市場でもいったんは下値不安が後退。為替がドル高/円安に振れたこともあり、小幅安で始まった日経平均は下値の堅さが確認されるにつれて先物主導で上昇に転じた。

 しかし、原料炭の大幅値上げによるコストアップが報じられて鉄鋼株が売られるなど、センチメントは必ずしも明るくはない。影響は鉄鋼株だけにとどまらず、売りは鉄鋼各社の顧客であるトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)など自動車株などにも広がった。価格転嫁による製品値上げや企業の利ざや圧縮は企業収益や個人消費を悪化させ、日本経済は縮小均衡に向かうスパイラルに入るリスクも出てきた。

 また、サブプライム問題に関する不安感の指標とみられている銀行株も軟調だった。来週に米金融機関の決算発表を控えてすでにアナリストによる格下げなどが始まっており、日本の銀行株も積極的には手掛けにくいという。

 米金融機関の決算発表まではイベントのはざまにあることから、現在のところは大きな売り材料もなく、下値は堅くなっている。戻りの上値を試すうえでは、後場は3日の直近高値を抜けるかどうかが注目されるという。しかし「来週以降の取引は不透明だ。不安感を抱えたまま、ショートカバーだけの戻りはそろそろ限界だ。一段の上値をねらうには新規の買いが必要だが、買いを入れる手掛かりが見当たらない」(新生銀行アセットマネージメント部部長、作本覚氏)との声も上がっている。 

 個別銘柄では、新日本製鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)など鉄鋼株が全般安。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)など銀行株も軟調。三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)など商社株は高い。  続く...

 
 
Photo

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ